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これを書いている8月17日現在、第1弾から第4弾まで発表されている「サンボマスターデビュー20周年全員優勝計画」の第3弾がこのニューシングルで、『クレヨンしんちゃん』の映画主題歌。サンボにオファーしたのは監督の大根仁。この映画の劇場パンフレットに原稿を書いた関係で、早い時期に試写を観たので、最初にこの曲を聴いたのは、その映画のエンドロールだった。このバンドのやり口は知り尽くしているつもりだし、大根仁のやり口も結構知っているつもりだが、それでもまんまと大感動させられた。リズムもコードもメロディも、サンボなら作れるが絶対にサンボにしか作れない王道曲。しかも歌詞、(山口隆は意識しなかったそうだが)美しいほどぴったりと、映画のテーマとリンクしている。そのテーマのひとつを、たとえば「君の存在には価値がある」とかではなく、《君はいたほうがいいよ》という、普通歌詞にならなさそうなくらい平易な言い方で描くことでリアルさを獲得している山口隆、さすがとしか言いようなし。(兵庫慎司)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年10月号より抜粋)
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