幻影ではなく、確かな魂と体温がある

Mori Calliope『PHANTOMIME』
Mori Calliope PHANTOMIME
音楽ジャンルの垣根のみならず言語の壁も越え、2.5Dと3D、そしてアニメやゲーム界隈まで、細分化されゆくカルチャーをひと繋ぎにしてしまう力を備えた声であり、個性である。本作がメジャー2作目のフルアルバムとなるバーチャルシンガー/ラッパーのMori Calliope。ゲーム配信者としての一面も持ちながら、その強靭さと美しさを兼ね備えた声とボーカルスキルで、コラボレーションを含めた活躍の場を増やしているアーティストだ。本作では、蔦谷好位置、Giga & TeddyLoid、Chaki Zulu、辻村有記 & MEG、Jean-ken Johnnyほか豪華にして個性豊かなプロデューサー陣による楽曲提供を受け、激しくラウドな楽曲から軽快なダンスポップまで、実に幅広いトラック群をガンガン乗りこなしてしまうMori Calliopeの表現力に舌を巻く。先頃にはMVも公開された、Yaffleプロデュースによる“skeletons”の美しさは気が遠のくほどだ。今日の音楽シーンの層の厚みを自ら体現し、世界に向けて発信してくれる凄まじい才能だと思う。(小池宏和)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年10月号より抜粋)
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