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YOASOBI結成5周年の記念日=10月1日に配信リリースされる、アニメ映画『ふれる。』主題歌の新曲“モノトーン”は、『ふれる。』の脚本を手掛けた岡田麿里の書き下ろし小説『ふれる。の、前夜。』をもとに制作された楽曲。《ずっと 僕は 僕らは/一人きりの世界を生きている》という冒頭のフレーズで、聴く者すべてを「ひとり」の空間へと導く、ikuraの歌の涼やかな支配力。オリエンタルな旋律とリズミカルなメロディが織り成す、晴れやかなのに哀しく、ミステリアスさすら漂わせるほど狂おしいセンチメント。そして、ハイブリッドな音色とビートを丹念に積み上げた先にシンフォニックな壮麗さを描き上げる、Ayaseの精緻かつダイナミックなサウンドメイキング――。デビュー曲“夜に駆ける”から5年の間に、日本の音楽シーンの常識も固定観念も鮮やかに塗り替えてきたYOASOBIのクリエイティビティが、自身初となるアニメ映画主題歌である同楽曲の美しい陰影と無限のスケール感となって立ち昇ってくる。(高橋智樹)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年11月号より)
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