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Netflixシリーズ『九条の大罪』主題歌。聴いた瞬間に胸の内で沸き起こる「すげー!」という本能的な興奮が、時間をかけて言語化することによる魅力の解析よりも的確で正確だと感じることがよくある。そういう体験を度々させてくれる存在のひとつが羊文学だ。今回も「すげー!」というなんのひねりもない言葉をまずは素直に発しておくのが非常にしっくりくる。唸りを上げ、ジャキジャキ刻まれるギターの妖艶な表情、生命の血潮を感じるベースの脈動、身体の重みも使って響かせているのが伝わってくるドラムの生々しさ──これらの融合で醸し出す「殺気」とでも言うべき気配は、この曲に宿っている意思であるのを感じる。現実と向き合いながら感じるやるせなさ、悔しさが激しい歯ぎしりとなり、やがては理不尽の喉笛に食らいつく凶暴な牙と化していくかのようなさまが、どこか悲しげでもある轟音に紛れもなく息づいている。歌詞もこの解釈を裏づけてくれているが、音も雄弁にメッセージを伝えている曲だ。(田中大)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より)
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