今年のフジ・ロック、いろいろ楽しみはあるのだが、なかでもダンス・ミュージックの充実ぶりにはかなり期待度が高まっている。ディプロもいるしピーチズもいるし、クルッカーズもフェイク・ブラッドもいるのだ。そしてフレンチ・エレクトロの急先鋒ザ・シューズも、である。昨年サマーソニックで来日したときに話を聞いたかぎりではもうすぐアルバムできるよというような話だった気がするのだが、どうも延びに延びているようで、ようやく今年9月にリリースされるらしい。その前に、フジでの来日を迎撃すべく日本オリジナルのEPが届いた。サマソニでも大盛り上がりだった“ノック・アウト”のような飛び道具キラー・チューンはないが、初CD化となった4曲はいずれも超キャッチーなトラックばかり。生音ドラムでフリークネスを爆発させた上にデジタリズム“ポゴ”級のメロディが躍る“レッド・ライト”など、ライブでやられたら一発でKOだろう。なかでもヒップホップをベースにファンクやソウルが散りばめられた“オー・ロード”のベタさこそがザ・シューズの持ち味で、アルバムは相当ポップなものになりそうな予感。(小川智宏)