《たとえばこんな晴れた日に 空に穴があいていたなら 今まで覚えて来た事が 全部揺らいじゃうね》(“たとえばこんな晴れた日に”)。
すべてのものが一瞬で消え去ってしまう可能性。確かなものなど何もないが、牧歌的なサウンドの中で、「僕」は、《迷えない歌》でもって、それをつかもうともがいている。そして、《理由なんて自由なんです だとしても言い訳とかじゃない 不順だって嫌われても この歌はたぶん変わらないし わかってほしい…》。(“わかってほしい”)。
甲本ヒロトにも通じる、荒削りでむきだしの歌で、ギター&ボーカル佐古勇気は、こんなことを歌う。何もない日常にすっと入り込む、人懐っこくあたたかみのある音と、必死に生きようとしている歌には、とてもリアルなブルースを感じる。(小松香里)