彼らのサウンドを、資料では「サイケデリック+パンク+人力テクノ」と説明しているが、以前ピッツバーグのゾンビとスプリットを出していたこともあって、個人的にはジャーマン・エクスペリメンタル系のフォロワーという認知でいた。ただ、そう言われて本作に向き合うと、アイシスなどを彷彿とさせるヘヴィ系ポスト・ロックとかのムードも確かに感じられるし、その音楽性はかなり多彩なことに改めて気づかされる。ゾンビの方はユーロ・プログレへの憧憬そのまま丸出しなのに対し、こちらはもっと多様性と独自性を持っていると言っていいだろう。
とりあえずプログレ好きならば、同郷のディアハンターより、こっちの方がアナログ・シンセの音色だけでビビッとくるのではないかと思うし、いずれにせよ混迷が続く現在のUSインディ・シーンの中では間違いなく一聴の価値はある。(鈴木喜之)