前作を踏襲したようなナンバーもいくつか収められてはいるものの、ストロークスの硬質なサウンドとは反対に、ゆっくりと時間の流れる陽だまりの西海岸を思い出させるような『ユアーズ〜』と較べると、アルバートのこの2年ぶりの2ndは、場合によっては「むしろストロークスっぽい」のかもしれない(“イン・マイ・ルーム”のメロディラインがそうだし、“ボロウド・タイム”のVoはジュリアンにちょっと似ていたりも)。が、それらがあくまでもちょっとした遊びか自信の表れのように思えるくらい、そう感じた次の瞬間には、貪欲なまでの冒険的サウンドに呑み込まれ、その印象をぱたぱたとひっくり返していく。前作より一歩も二歩も踏み込んだ意欲作になっているのだ。コステロばりのギター・ワークが控えめに主張するナンバーもあれば、“ヴィクトリー・アット・モントレー”や“GfC”など、ギター・リフが光る楽曲もある。ストロークスでの名脇役ぶりからも、前作の持っていたまどろみからも想像できない魅力が咲き誇っている。でもまだまだ出てきそう。(羽鳥麻美)
助演の名手、またひとつ発見
アルバート・ハモンド・ジュニア『コモ・テ・ヤマ?』
2008年08月20日発売
2008年08月20日発売
前作を踏襲したようなナンバーもいくつか収められてはいるものの、ストロークスの硬質なサウンドとは反対に、ゆっくりと時間の流れる陽だまりの西海岸を思い出させるような『ユアーズ〜』と較べると、アルバートのこの2年ぶりの2ndは、場合によっては「むしろストロークスっぽい」のかもしれない(“イン・マイ・ルーム”のメロディラインがそうだし、“ボロウド・タイム”のVoはジュリアンにちょっと似ていたりも)。が、それらがあくまでもちょっとした遊びか自信の表れのように思えるくらい、そう感じた次の瞬間には、貪欲なまでの冒険的サウンドに呑み込まれ、その印象をぱたぱたとひっくり返していく。前作より一歩も二歩も踏み込んだ意欲作になっているのだ。コステロばりのギター・ワークが控えめに主張するナンバーもあれば、“ヴィクトリー・アット・モントレー”や“GfC”など、ギター・リフが光る楽曲もある。ストロークスでの名脇役ぶりからも、前作の持っていたまどろみからも想像できない魅力が咲き誇っている。でもまだまだ出てきそう。(羽鳥麻美)