そんな中で“JUMP”(住所不定無職)、“世界中の人に自慢したいよ”(一青窈)というソロ曲のカヴァーに不意の感動を覚えた。清志郎的アイロニーが希薄なこの2曲を、私は他曲ほど聴き込んでこなかった。それがどうだろう。共に真正面から歌われることで、曲のイノセントさがむき出しになっている。特に“JUMP”の《もう一度高くJUMPするよ》という叫びの美しさ。不可能なものに向けて身を投じるような、それでいてあっけらかんと明るいこのフレーズは、清志郎のソロ活動について再考を迫るほどのインパクトを持っている。(神谷弘一)
不意打ちのような感動
V.A.『KING OF SONGWRITER ~SONGS OF KIYOSHIRO COVERS~』
2012年05月02日発売
2012年05月02日発売
ALBUM
そんな中で“JUMP”(住所不定無職)、“世界中の人に自慢したいよ”(一青窈)というソロ曲のカヴァーに不意の感動を覚えた。清志郎的アイロニーが希薄なこの2曲を、私は他曲ほど聴き込んでこなかった。それがどうだろう。共に真正面から歌われることで、曲のイノセントさがむき出しになっている。特に“JUMP”の《もう一度高くJUMPするよ》という叫びの美しさ。不可能なものに向けて身を投じるような、それでいてあっけらかんと明るいこのフレーズは、清志郎のソロ活動について再考を迫るほどのインパクトを持っている。(神谷弘一)