命を全力で燃やして生きる姿を真っ直ぐ突きつけるアルバム。様々なアプローチのサウンド、4人それぞれの歌詞から一貫して伝わってくるのは、人間の意思と行動が持っている絶大な力への確信だ。突然訪れる理不尽、不条理な出来事を全力で跳ね返す気概が迸る。昨年の彼らは震災直後に“世界中に花束を”を緊急配信した。今年の3月には人が人に為し得ることをじっくり見つめ、有限の生命の輝きを心から祝福した“シリウス”もリリースした。これらに象徴されるように、約1年に亘って起こった無数の出来事に対する想いが、今作の収録曲の大きな柱となっているのを感じる。しかし、ひたすらシリアスに考え込むのではなく、音楽を鳴らすことへの素直な喜びにも溢れているのが素敵だ。ラストを飾る“ミュージック”は、まさしくそういう息吹が穏やかに脈打っている。《想像すること それがあらゆる距離を埋めるよ》という歌詞のフレーズが、とても心に残る。強いメッセージ性・柔軟なアイディアを伸び伸びと発揮したサウンド――彼らの魅力の極みが高密度で結晶化したアルバムでもあると思う。(田中大)