多くのラブソングを歌ってきたベボベが、結成11年目に突入し最初に歌うのが『初恋』なのが面白い。しかも過去を懐かしむのではなく現在進行形で《君にすこし会いに、急いだ》なんて甘酸っぱく恋焦がれ、《僕が見てる世界は今日も 君色20,000色で》とこれまで以上にストレート。そして最後に、《初めてじゃないこの恋を 終わらない最初の恋にしよう/最後の恋にしよう》と決意を固める姿が、武道館公演を成功させ傑作『新呼吸』を出し、ネクストステージに進むバンドの成長と重なる。他にも、アイドルソング好きの小出らしく、前山田健一(ヒャダイン)と共作で、誰しも身に覚えがあるようなイタい恋愛を描いた“ぼくらのfrai awei”あり、小出の憧れである岡村靖幸プロデュースにして岡村節全開の“君はノンフィション”あり。濃ゆい特色を持つ他アーティストとウィットなベボベカラーが混じり、大成功の化学反応が起きている。さらに「TOUR新呼吸」初日のZepp公演音源も60分収録し、ミニアルバムと呼ぶのが憚られるほどヴォリューム満点。とても幸先のいい、ベボべ11年目の幕開けだ!(藤田華子)