新たな代表作、ここに登場

ザ・ウォールフラワーズ『グラッド・オール・オーバー』
2012年10月24日発売
ALBUM
ザ・ウォールフラワーズ グラッド・オール・オーバー
08年以来、活動休止に近い状態にあったジェイコブ・ディラン率いるザ・ウォールフワーズだが、ジェイコブのソロ2作『シーイング・シングス』と『ウィメン・アンド・カントリー』を経て、ここに劇的に復活! しかも、07年に一度バンドを去ったキーボードのラミ・ジャフィーを再び迎えてのことなので、どこまであの心地よいアメリカーナが聴けるものかと思ったら、とんでもない誤算だった。ていうか、どれも本当にいい曲なのだが、これまでのように落ち着いて鑑賞できるような代物ではないのだ。早い話が、特に前半は『コンバット・ロック』期のザ・クラッシュと『エモーショナル・レスキュー』の頃のザ・ローリング・ストーンズのでたらめカリビアン・ルーツ・ロックっぽいテイストと、『ザ・リヴァー』のブルース・スプリングスティーンのようにアメリカーナとは言い切れないモダン・クラシック・ロックの要素が響き渡る作品になっていて、おっさん悶えまくりです。いやー、ついに開眼したのか! 80年代初頭のロック・シーンを抱負とさせる混沌としたサウンドを5曲ほど披露したあとの〝ラヴ・イズ・ア・カントリー〟は感激!(高見展)
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