10月にメジャー1stシングルをリリースしたかと思っていたら、早くも2ndシングルが到着。そして楽曲そのものにも、畳み掛ける勢いが詰まっている。なんたって、1曲目の“傷名”(きずな)は、紙資料1ページがビッシリと埋まるくらい歌詞が多い! ブワーッと焦燥や混乱を吐き出すうちに、いつしか命の大切さを噛み締めていき、最後に待っている素敵な結論にハッとさせられる。スト―リーとメッセージとビートが見事に一体化した、希望を感じるロックンロールだ。さらに2曲目の“うるせー”は、ド頭から《うるせー》を連発。シンプルに愉快痛快に捉えることもできるけど、大変な時代だけど、実はみんな《うるせー》って言いたいこともあるだろう。堂々と健全に暴れて叫べるライヴハウスで、こういう楽曲を提供するよ?……というような、彼らの懐の深さを感じた、なんて深読みだろうか。でも、彼らには、メジャーという場所で、なお僕らの味方の存在で居続けて欲しいと思わずにはいられないのだ。MCを含めた11曲のライヴ音源も収録されており、総じてミイラズの刺と温もりが伝わってくる。(高橋美穂)