デビュー20周年企画のトドメを刺す今作。ファン投票の上位16曲に、テッド・ジェンセンが最新デジタル・リマスタリングを施したベストアルバムである。投票したファン全員がフォトモザイクとして登場するブックレットや、コアなファンの間では禁句だったイエモンという略称を掲げたタイトルに至るまで、誰のものでもない、みんなのバンドなんだと受け入れたような一枚になっている。メンバーも、そういう心境なのかもしれない。投票結果を受けて4人が集結し、吉井和哉がプロデュースした“WELCOME TO MY DOGHOUSE 2013”のリミックスを収録することにしたというのだから。彼らのベストアルバムは、これまでもリリースされているが、それでも今作は意味がある気がする。
選曲を見ると、所謂シングルヒットのみならず、“SUCK OF LIFE”のような、ライヴを沸かせ続けたものも目立つあたりからは、国民的ロックバンドに成長しながらも、生身の彼らが愛されていたことがわかる。大きな野望を抱えながらも、厄介なほど人間臭くて、だからこそ今も愛おしい存在の証明。(高橋美穂)