平均年齢20歳の5人組・FAITHがメジャーデビュー作で表現する新しいポップスの世界

平均年齢20歳の5人組・FAITHがメジャーデビュー作で表現する新しいポップスの世界

やっぱりギタリストなので、シンセシンセさせたくはないんですよ(笑)(キャスナー)


――今までのFAITHの楽曲は歌詞とサウンドのギャップの面白みがありましたが、今作は音と歌詞がシンクロした曲も多い印象がありました。

Akari 最初からテーマを決めていた曲が多かったからかな。特に“Party All Night”はパーティー感のある曲を作りたかったから、歌詞とオケの雰囲気が合ってるんだと思います。

――パーティーと言ってもイケイケではなく、アットホームな雰囲気ですよね。

Akari ああ、たしかに。無理に力が入っちゃったりするのはあんまり良いと思わないかも。リラックスしてるほうが絶対にいい。

キャスナー それが5人ともいちばんポテンシャルが出る状態でもあるしね。

ヤジマ テクいこともやりたいけど、まじでテクい音楽通ってないからなあ……。勉強ですね(笑)。

――そういう自然体を感じさせつつ、録り音にはかなりこだわっているのでは?

荒井 今回は高崎で合宿レコーディングだったんです。なんかすごく楽しいムードだったよね。現地の楽器屋さんで機材を買ったメンバーもいたし(笑)、スタジオの中に入ると音楽に専念できました。すごくドラムの音がいいスタジオだったよね。

ルカ ドラムの音がすごくいい音で録れることで有名なスタジオで、それ聞いた時から「やべえ~!」ってテンション上がってました(笑)。スネアがずらっと置いてあって、テックさんと音作りをしていって。メロディを引き立たせるドラムビートを心がけました。そのなかで、ドラムだけ聴いても歌詞やメロディが浮かび上がってくるものにしたかったんですよね。

ヤジマ テックさんとしっかり音づくりできたのは良かったよね。いっぱい機材があるなかでどの音色が合うかどうか試していって……。

キャスナー ほんと天国だったよね。「ヤジマがこういう音を出すなら俺はこういう音にしよう」って考えたり、超楽しかったです。“Lonely”とか、めちゃくちゃギターは遊びましたね。

――“19”もポップネスと切なさの融合が、希望と不安で揺れる19歳のリアルを表現していると思いました。

キャスナー これはAkariの歌から作っていった曲なんです。ボイスメモの歌と一緒に参考曲が届いたんですけど、がちがちのEDMで……これどうする!?って(笑)。僕ら全然EDMを通っていないから、「この感じをロックで作ったらどうなるか?」というチャレンジでもありましたね。

ヤジマ 最終的にシンセとユニゾンするギターを入れてみました。そしたらすごく華やかになったなと。

――シンセだけでなくノイジーなギターが入ることで、19歳特有の不安定さが表れていると思います。

ヤジマ おお、それはうれしいですね。ファズで心の機微を表す!(笑)。

キャスナー やっぱりギタリストなので、シンセシンセさせたくはないんですよ(笑)。だから音色を広げるときはストリングスを入れたり、アコギを入れることが多いですね。今の時代、本気でポップスを作るとなるとギターもドラムも必要なくなってくるけど、そこは譲れない。ルーツを大切にしたいですね。

“Caught Up in Time”は胸のなかにある感情、言葉にしづらい感情を、近い状態のままでいちばん言葉にできた曲(Akari)


――“Memory of You”や“Our State of Mind”みたいなロック色の強い曲も、細かいニュアンスが生きているし、“Caught Up in Time”はストリングスやティンパニも効いた新機軸。歌を立たせていることで、豊かなサウンドメイクを実現させていると思います。

キャスナー “Caught Up in Time”はライブどうしよう?と思うアレンジなんですけど、絶対ライブでやったら気持ちいいだろうな~!

Akari “Caught Up in Time”は弾けないアコギで作ったデモを送って、メンバーに作り直してもらったお気に入りの曲ですね。ちゃんと聴かせる曲だし、自分的に歌詞が好きで、ちゃんと伝わってほしい。胸のなかにある感情、言葉にしづらい感情を、近い状態のままでいちばん言葉にできた曲なんですよね。この曲みたいに、自分じゃない誰かを演じて生活しちゃってる子っていると思うんです。

――そうですね。わたしも10代の頃、嫌われないように必死でした。Akariさんの歌詞には、「自分らしく」という想いが綴られていることが多いですよね。

Akari 私自身が自分らしくいることが苦手で。最近は少しずつ、できるようになってきてるほうだとは思うんですけど、ずーっとできなかったんです。それを変えたくて「そろそろ自分を偽るのはやめない?」と自分に言い聞かせるように、客観的にアドバイスするようになって、それを聴いてくれる人にも向けられるようになってきたのかなって。自分を偽ることに苦しさを感じてる人にこの気持ちが伝わってほしいし、私も「わかる~!」って言ってもらいたい(笑)。「絶対に伝わってほしい!」と思って歌っています。

――お話を伺っていて、制作期間の1年でバンドが大きく成長したことを感じられました。

ルカ CDを作るごとにみんな上達してるし、グルーヴも高まってることを実感してますね。伝え方がうまくなっている。

荒井 まだ自分のスタイルが出せているかはわからないんですけど、この先でそれを見つけられたらいいな……という発見ができた制作でした。いろいろインプットをして、突き詰めていきたいですね。

ヤジマ メジャーデビューして自分たちの意識ももっと変わっていくだろうし、この先も自分たちのやれることをちゃんとやっていきたいです。小さいことの積み重ねでどんどん大きくなっていけたらと思いますね。

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