「もう今年、41ヘクタールになるんですけど、上手くいかないことはいっぱいあります。そこにどんな理由や言い訳があっても〜♪(ギターを爪弾く) 説明しなきゃいけないときもあるけどな、言い訳をしなきゃいけないときもあるけどな、言わんでいいときもあんねん。俺はそれを、ことごとく失敗してきてます」。TAKUMAがそんな思いを込める“アンテナラスト”が、本編終盤にオーディエンスを包み込んでいった。
アンコールの催促に応えると、TAKUMAはThe BONEZの電源トラブルを、本当に悔しそうに謝罪し、「来年は源氏でリベンジや!!」と約束した。無数のタオルが舞う“CHERRY BLOSSOM”でフィナーレかと思いきや、《母は泣いた手に触れ泣いた》の一節だけをプレイする「時間がないときの“RIVER”」で笑わせてフィニッシュ。四星球がサウンドチェックでやっていたのを、本家がやり返した形だ。さらに、KOUICHIがTAKUMAとNAOKIへの感謝の思いを込めた“やっぱ好きやねん”を歌い上げて、2日目は幕を閉じる。いくつもの笑顔と悔しさが、年々このフェスをタフに育てているのだ、と肌で感じられた。(小池宏和)