DOES ツーマン巡業「2×4」 @ 渋谷クラブクアトロ

DOES ツーマン巡業「2×4」 @ 渋谷クラブクアトロ - DOESDOES
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DOES ツーマン巡業「2×4」 @ 渋谷クラブクアトロ - monobrightmonobright
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DOESが主催する対バンツアー『ツーマン巡業「2×4」』のファイナル公演となった渋谷クアトロ。名古屋(w/アナログフィッシュ)、大阪(w/8otto)、福岡(w/キャプテンストライダム)と回ってきて、最終日となる本日の対バン・ゲストはシングル『アナタMAGIC』も初のオリコンTOP10内入りを果たし絶好調のmonobright!

まずは、本格的なライブとしては本日が今年一発目となるmonobrightが登場し、初っ端から飛ばす飛ばす! “あの透明感と少年”で幕を開けるとフロアは忽ちハイジャンプで応戦。オーディエンスの熱気はどんどん上昇するばかり。立て続けに怒涛のロック・ナンバーを叩きつけてアゲるだけアゲた後は、一気に“いとをかし”“涙色フラストレーション”といったバラード・ナンバーへと突入し、じっと聴き入る体勢に。その穏急の激しさでよりバンド・アンサンブルがよりはっきりと浮き彫りになっていく。耳に残る印象的なリフを大事に奏でる松下のギター、バラードながらも力強くそしてダイナミックに引っ張っていく出口&瀧谷のリズム隊、そして、絡まった感情を吐き出すように歌う桃野。4人のバランスが今、とてもいい状態にあるのを教えてくれる。そして、「新曲作ってきました!」と言って始まった“踊る脳”では、スカやレゲエといった裏打ちのリズムを取り入れ、サビで4つ打ちのビートに乗った踊れるロック・ナンバーを披露。しんみりムードの会場を一気に新機軸のサウンドで攻め立てダンスフロアへと変えていった。その後は言わずもがな鉄壁のナンバーで場内を熱狂させたのだが、ラスト「『銀魂』のオープニングテーマです!」と言って、“アナタMAGIC”が始まるかと思いきや、松下がいきなりDOESの“曇天”のイントロをかき鳴らし、monobrightによる“曇天”がさわりの部分だけだが披露されたのだ。思わぬサプライズにオーディエンスも狂喜乱舞で盛り上がる! すると「僕らの曲以上に盛り上がるのはやめてください!」という若干自虐気味だけど笑える桃野のMCで仕切り直し、ラストはしっかり“アナタMAGIC”を演奏してくれた。

そして、DOES。場内が暗転し、いつものSEが鳴り響くとフロアからはいつものようSEに合わせた手拍子が沸き起こる。メンバーがゆっくり現れると、ワタルがステージ前方まで出てきて「来いよ!」と言わんばかりにオーディエンスを挑発。そして「2×4へようこそ!」という挨拶とともにスタートしたのは“陽はまた昇る”。monobrightによる緻密に練られたバンド・サウンドが繰り広げられた後に聴くDOESは、よりソリッドでストレートに会場をぶった切るような鋭さが響いてくる。「みんなよく来てくれたね。月曜日なのに、この遊び人め!」という冗談めいたワタルのMCにもオーディエンスは満面の笑みで応え、メンバーも本当に楽しそうだ。“バスに乗って”や“さくら さくら”のギターの旋律からそのまま突入していった“三月”のようなゆったりとした楽曲では色鮮やかな風景を思い起こさせ優しい気分にさせてくれる。そして、なんと言っても、これからのDOESの行く道を指し示すかのような新曲群が素晴らしかった。昨年のライブから既に披露されているDOES節全開の“デイ・サレンダー”、“レイジーベイビー”というDOES流4つ打ちダンス・ナンバー。ミラーボールが回る中、和テイストなDOESらしいメロディーとケーサクとヤスシによるぐいぐいと引っ張っていく4つ打ちビートに導かれ、新曲ながらもオーディエンスは大熱狂。また新しいDOESを垣間見ることができた。

そして、後半。最高潮を迎えた“修羅”でワタルがフロアダイブのリベンジ! というのも前回『曇天』のリリースツアーのファイナル公演でワタルが勢い余ってフロアへ倒れこんだのだが、お客さんの支えが足りなかったせいで床まで落ちてしまったのだ。今日はがっちりお客さんに支えられて無事にステージへ帰還。本当に満面の笑みで何度も何度も「最高!」「楽しいね!」と繰り返し、このツアーの充実ぶりを伝えてくれた。ラスト、4月8日にシングル『世界の果て/トーチ・ライター』の発売が決定し、それに伴う春のワンマン・ツアーも決まったことを告げると、そのシングルの中から“世界の果て”を披露。間違いなく09年の名曲と言える優しく温かい光が降り注ぐようなメロディーがクアトロを包み込んだ。

ライブ終了後は、monobrightのメンバーもステージに再登場し、DOESとの記念撮影が行われ、最後はメンバー7人全員で肩を組み合い終了。今度は2月〜3月に行なわれるmonobright主催の対バンツアーで再び一緒のステージに立つことが決まっており、互いに切磋琢磨し合う仲でもある2バンドの熱い友情を感じることができる一夜だった。(阿部英理子)

<monobright>
1.あの透明感と少年
2.歌舞いた魚ディスコ
3.WARP
4.いとをかし
5.涙色フラストレーション
6.踊る脳(新曲)
7.未完成ライオット
8.頭の中のSOS
9.アナタMAGIC

<DOES>
1.陽はまた昇る
2.秘密の風景
3.デイ・サレンダー(新曲)
4.シンクロニズム
5.サブタレニアン・ベイビー・ブルース
6.赤いサンデー
7.バスに乗って
8.三月
9.色恋歌
10.レイジーベイビー(新曲)
11.修羅
12.明日は来るのか

en.1曇天
en.2世界の果て(新曲)
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