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a flood of circle @ 新宿LOFT

これがまだ結成3年目のバンド? しかも平均年齢21歳!? マジで!!?? ――と、そのプロフィールを疑わずにはいられない、新人離れした熟達とダイナミックなパフォーマンスに圧倒されっぱなしの90分だった。普通、これくらいのキャリアのバンドのライブを観ていると、いくつかの懸案事項が頭ん中にリスト・アップされることが常なのだけれど、今夜のステージで要改善と感じられたことと言えば、ベース・石井の「今からカッコいいこと言います……予定は未定だぜ!」とドンズベったMCくらいで、a flood of circle初となるワンマン公演は、念願だった“聖地・LOFT”を最高潮に持ち上げてみせた、まさしく記念的な一夜となった。チケットは見事にソールド・アウト。先着300名にオリジナル・Tシャツがプレゼントされたそうだが(当方、到着ギリになっちゃってゲットならず!)、場内はセーラー服姿の女子高生から会社帰りと思しき青年の姿まで、幅広いお客さんの喧騒で賑わっている。定刻を少し過ぎた19時35分。SEと照明が落とされると、暗幕の奥からボトムの効いたバンド・セッションが響き渡った。ゆっくりと幕が開き、4人の姿があらわになると大きな歓声が沸きあがる。「ようこそ!!」と開口一番にフロントの佐々木亮介(Vo/G)。そして威勢の良いツー・カウントから“ブラックバード”へ。心地良く渦を巻くブルージィなグルーヴ感がじわじわとLOFTの熱を高めていき、続けて「おはようございます、a flood of circleです!!」とのグリーティングから“シーガル”に突入するや、目いっぱいにコブシを突き上げ、一気にフロア前方へと押し寄せるオーディエンス。タイトな演奏はもとより、ロンゲ振り乱して大きな動きで魅せるワイルドなステージングも視覚的に高揚感を煽るのだ。中でも目を引くのは、ジョン・レノンばりに高いポジションでギターを掻き鳴らし、マイク・スタンドに噛み付くように歌い叫ぶフロントの佐々木。刺々しい色気とアドレッセンスな少年性の両極を宿した、得がたいロック・シンガーだと思う。バンドは立て続けにキラー・チューン“泥水のメロディ”を繰り出し、力強くも軽妙な4つ打ちビートのもと、LOFTは最初のピーク・ポイントを迎えたのだった。「大事なお知らせがございまして……」と、中盤には佐々木の口からビッグ・ニュースが。「4月22日に新しいアルバムを出します」と! 「大変だったよ、作るの。でも、自分でもびっくりするような良いものが出来ました!」。そして、タムとバスドラの勇ましいビートとともに新曲“Buffalo Dance”を披露。これが、ギター・岡庭が<アワワワワワワッ!>とインディアンの雄叫びを雄叫んで果てなき荒野を突き進んでいくという“イッちゃった”痛快ナンバー! もちろん、フロアはすぐさま熱狂の渦に包まれる。続けて“プシケ”ではおなじみのメンバー紹介を織り交ぜてさらに一体感を増幅。本編ラストは“世界は君のもの”で盛大にハンド・クラップを響き渡らせ、佐々木はよほど手ごたえを感じたのか、アンプに乗り上げて両腕でガッツ・ポーズ! 大喝采の中、ひとまずオフ・ステージした4人だった。「こんなに来てくれるとは……いい眺めだよ」と、アンコールで再登場した々木、ひとしきりワンマンの感慨にふけっている。一方、ダブル・アンコールでは「アルバムも出来たし、俺たちはこれからも突っ走っていこうと思います。どうぞよろしく!」と勇ましく決意表明も。「いろんな音楽やってるけど、俺たちはやっぱりブルースが好きで。だから最後にブルースをやって帰ります」とのMCから最後に“象のブルース”を情感豊かに届け、幾度目かのクライマックスを刻んで4人はステージを後にした。これでまだ結成3年目、平均年齢21歳だぜ!? いやはや末恐ろしい……。(奥村明裕)
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