すごいライブだった。凄まじい勢いで支持者を増やしている凛として時雨のワンマンツアーのファイナル。チケット完売のSTUDIO COASTにメンバー3人が現れると、大歓声。1曲1曲、イントロが鳴った瞬間、そして曲が終わると同時に悲鳴のような歓声があがる。開演してすぐに、今の凛として時雨がすごいことになっている事実を思い知った。
TKの歌声は切迫していて、フックとなるギターリフはおもしろいように振り切れているし、345のベースはしなやかで歌は抜けが良いし、ピエール中野のドラムプレイは本当に冴え渡っていた。鋼鉄のようなアンサンブルは、これまでと比べて格段と力強く、確信に満ちていた。頼もしいまでに、堂々と異形のハイブリッドロックを叩きつけ続け、フロアは大沸騰。
終盤、ピエール中野の「凛として時雨史上、最も激しいナンバーをお届けします。隣の奴に絶対負けるんじゃねえぞー!!」というMCに膨大な拳があがり演奏された“nakano kill you”。まさにバンド名のごとく、どしゃめしゃに降る雨のようなイントロからの超攻撃的なアンサンブルの嵐は、圧巻だった。そこからの、“COOL J”“想像のSecurity”“感覚UFO”という、ハードなナンバー乱れ打ちの流れに圧倒された。ラストは“傍観”。悲しく美しいメロディが深い海に聴き手を誘いこむような、ミドルテンポの楽曲だ。バキバキに振り切れたハードな楽曲だけでなく、この日のライブは、こういったメランコリックでミドルテンポの曲も非常に良い広がりを見せていて、バンドの新たな可能性を大いに感じるものだった。秋には大型ツアーが予定されているとのことで、さらにすごいことになるのだろう。(小松香里)
凛として時雨 @ 新木場STUDIO COAST
2008.05.31