ベスト・アルバム『VERY BEST CRUSADERS』のレコ発ツアーで、全国のZEPPをオール・ワンマンで巡る『Oh My ZEPP』ツアーを敢行中のBEAT CRUSADERS。折り返し地点となる東京公演は、チケット即完の大盛況! 文字通りフロアはスシ詰め状態となり、言いようのない高揚感に沸くZEPP TOKYOである。
定刻の19時になると、ステージ・バックのスクリーンに「企画・原案:BEAT CRUSADERS」の文字が。そしてビークルをはじめ、ex.ZEPPET STORE/現hurdy gurdy/Pale Greenの木村世治、女性シンガー・高橋瞳、グラビア・アイドル・谷桃子、そしてユアソン、トロゴリなどおなじみの面々も登場する映画の予告編のようなムービーが投影。そう、これは6月リリース予定のライブDVDに収録されるドラマ「プリティ・イン・ピンク・フラミング」のティーザー映像なのドS! そのDVDのためのライブ・シューティングが今宵敢行されるとのことで、ZEPP TOKYOには何台ものビデオ・カメラがスタンバイ。「DVDになるから、タロウがスベッても笑って!」とムリな注文をするヒダカトオルであった(実際、数え切れないくらいスベりまくるタロウでありマシータ・笑)。
まだ仙台&大阪公演そして追加公演も残っているので、参戦予定のみなさんのため詳しい曲目は控えますが、ベスト盤のツアーとあってもうヒット・チューン大連発! ミラーボールをフル活用した照明もド派手で、序盤からZEPPは沸点越えの大フィーバーとなった。個人的なビークルのベスト・ライブはダントツで昨年の『BOYZ OF SUMMER』でのステージなのだけれど、あの時にも勝るとも劣らないくらい、5人は鬼気迫るライブ・パフォーマンスで疾駆。DVDの素材用にギターやベースにCCDカメラが取り付けられていて通常よりヘビィなステージなはずなのに、幾度もジャンプを繰り返し、ステージを右に左に駆け回るメンバー。さては開演前に「マカ王」イッたな?と勘ぐっちゃうくらい、サウンド/ステージングともにすこぶる絶倫なのだ。ダイブにモッシュ、オイ・コールにハンド・クラップと、あらゆるアクションで対抗するオーディエンスの絶頂っぷりも壮絶(チャイナ服でダイブする野郎の姿も!)。「フジテレビまで届かせろ!」と叫ぶヒダカに煽動され、例によって特大のオマ●コールも勃発と、眼前に立ちあらわれた熱狂に圧倒されて、「ひょえ〜」とアホみたいなタメ息を漏らすしかない筆者でありました。ひょえ〜〜!!
ZEPPワンマンをソールドさせ、これだけの大盛況となったことでやはり感慨深かったのだろう。初期ビークルで出演した『蓮沼』の思い出話を披瀝したり、「インディーズ時代からやってきて、まさかZEPPでワンマンできるとは思ってなかった」、「オレらもTUBEとか、チェゲアスくらいになれるように、ってムリだよね(笑)、こんな変わったオジサン・バンドをこれからもよろしくお願いします!」とストレートに心情を吐露するヒダカのMCが印象的だった。
アンコールでは「みんなのために歌います!」(ヒダカ)と、ビークル随一のヒット・ナンバーをプレイ。割れんばかりのハンド・クラップを響きわたらせ、Wアンコールでは「『ひょうきん族』でMr.オクレさんがやってた「Love you 貧乏」にインスパイアされて作りました!」と、ウソかマコトよくわからん曲紹介から再び絶頂へと駆け上がり、2時間以上に及んだライブは大団円を迎えた。ED知らずの勃ちっぱなしワンマン(やっぱ「マカ王」飲んだでしょ!?)、まったく恐れ入りやした!(奧村明裕)
BEAT CRUSADERS @ ZEPP TOKYO
2009.03.28