Perfume @ 代々木競技場第一体育館

Perfume @ 代々木競技場第一体育館
Perfume @ 代々木競技場第一体育館
Perfume @ 代々木競技場第一体育館
17:00の開演予定時間と同時に、満員の代々木体育館から湧き上がる手拍子! 「それでは、間もなく開演です」という陰アナウンスだけで大歓声! 本編序盤のMCでのっちも「暑い! 『開演前に何があったの?』ってぐらい暑い! 暑くないですか?」と思わず言っていたように、昨年11月の武道館から約半年ぶりのワンマン・ライブとなる国立代々木競技場第一体育館2Days公演『Perfume ディスコ!ディスコ!ディスコ!』は開演前から総立ちのすごい熱気! やはり男子ファンの割合が多いようだが、武道館の時に比べると会場には格段に女子の姿が増えているのを見ると、Perfumeという存在が当初の「異色のテクノ・アイドル」としての枠を完全に超え、一つのカルチャーとして成立していることがよくわかる。

そして……17:08、場内暗転。ビジョンに「What’s DISCO?」の文字が浮かぶと、堰を切ったような怒濤の大歓声! Perfumeの3人はそんな熱気に応えるように、開演と同時に最新シングル曲“ワンルーム・ディスコ”、そして“ポリリズム”“シークレットシークレット”と代表曲連発。思わず客席からも「すげえ! 早くない?」と声が漏れるほどの飛ばしっぷりだ。中央花道の頭上に巨大なミラーボールや、3人を乗せた足場がレーザー光線を放ちながら花道を移動したりする大会場ならではの特殊効果も、すべてが「この特別な1日を楽しみ尽くそう」というオーディエンスの、そしてPerfumeの3人の気合いをよりいっそう高めていく。“edge”での「セイ、イェー!」の1万人以上の大合唱は圧巻!

“edge”まで終わったところで、「ありがとうございました!」と深々と客席に礼をするかしゆか、のっち、あ〜ちゃん。「Perfumeです!」の自己紹介も、もちろん1万人と一緒だ。「武道館から半年経ってるのかぁって感じですけど……」とあ〜ちゃん。「武道館より全然大きいこの代々木体育館で、みんなと一緒にライブを作っていきたいと思います! 成功か不成功かは、みんなにかかっとる!」とさらにフロアを煽り上げ、“コンピューターシティ”“plastic smile”と畳み掛けていく。

よくよく考えてみれば、不思議な光景ではある。巨大な会場の広いステージにはPerfumeの3人だけ。バンドやDJの姿は影も形もなし。しかし、Perfumeのライブに来ている人たちは、3人のステージ・パフォーマンスを観に来ていると同時に、「最高のディスコ・ミュージックを楽しむ場としてのPerfume」を意識している。中田ヤスタカ謹製のバキバキのテクノ/ディスコ・トラックと3人のパフォーマンスの化学変化が、あっという間にみんなを虜にして、日本のミュージシャンでもそう簡単には満員にできないはずの代々木体育館を2日間いっぱいにして、唯一無二の高揚感にあふれた「音楽空間」を作っている。国際的にみても、他にはまず例がないと思う。

中央/下手/上手と花道を順番に巡って観客のできる限り近くまで寄って行ったり、「ホルモンのタオル持ってる人がいる! あ、9mm!」(あ〜ちゃん)「私たちPerfumeっていうんですけど、Perfumeのタオル持ってる人います?」(のっち)といった観客との超巨大同窓会(?)的なくだけたトークを展開したりしつつ、気がつけばMCコーナーで20分近くをかけたりしているのも、実にPerfumeらしい。会場がでっかくなっても、メンバーと観客が1対1で接しているような密なコミュニケーションは健在だ。というか、この規模のライブで「ショウ」と「コミュニケーション」を両立させてしまうあたり、やはりすごい。

「『黒Perfume』の3人に『ディスコとは何か?』を命令された『白Perfume』がいろいろ悩んだ挙げ句、『わかった! ディスコは代々木にある!』と悟って『もうあなたたちの指図は受けない! みんなと踊るんだ!』と逆襲して黒Perfumeが消滅」的なストーリーの映像を挟んで、再びステージに登場した3人は、赤と白の細かいストライプの衣装にチェンジしている。「白Perfume」がターン・テーブルを操っている映像をバックに、バキバキにリミックスされた楽曲をメドレー的に披露する3人。「テンション高すぎて、扇子こわしちゃった!」とかしゆかがあっけらかんと笑っていたが、それだけステージの3人も、フロアの熱気に負けじと天井知らずにヒート・アップしていたのだろう。

終盤、「ほんと幸せです! みんなすごくあったかくてね。Perfumeやっててほんとよかったなと思ったの」と、あ〜ちゃんが切々と会場に語りかける。「テレビでは目の前にお客さんがおらんから、『誰が聴いてくれとんのやろ?』とか思うんやけど……『普通の大学生やってみたいなあ』とか思うこともある。『何のためにやっとんのかなあ』って。半年もライブやっとらんかったから。“ワンルーム・ディスコ”も『これはいい曲なんじゃろか?』とか考えてしまうこともある。曲書いてないけんね。詞も書いてないし。『歌っとっていいんじゃろか?』と思うこともあるし……それでも、こんな大きなところでやれるのはすごい幸せです!」。それに応えるように、オーディエンスの熱い拍手と歓声が湧き起こる。「青春全部ついやしてきたけんね! Perfumeダメになったらほんまつらいんよ!」……これだけの現象を巻き起こしつつ、いや巻き起こしているからこそ、自分たちの足下をしっかり見つめて、「ファン1人1人から遠い存在になること」への危機感と向き合っている3人。彼女たちがカルチャーたりえたのも、あるいはその真っ直ぐなアティテュードゆえなのかもしれない。と、改めて感じた。

そして、“Dream Fighter”から一気にクライマックスに登り詰めて本編終了! アンコールでは「7月8日にアルバムが出ます! そしてもう1つ、そのアルバムを引っ提げて、Perfume史上最大のアリーナ・ホール・ツアーにチャレンジします!」という告知も飛び出し、その祝祭感にさらなる華を添えていた。アンコールは定番曲“Perfume”、そしてしっとりとした名曲“願い”。《もうすこしの勇気がないと 叶わないことばかりで》というこの歌はある意味、自分たち自身のチャレンジへ向けての決意表明だったのかもしれない。約2時間30分にわたる、最高のエンターテインメントだった。(高橋智樹)

1.ワンルーム・ディスコ
2.ポリリズム
3.シークレットシークレット
4.edge(Long Version)
5.コンピューターシティ
6.plastic smile
7.マカロニ
8.love the world
9.SEVENTH HEAVEN
10.NIGHT FLIGHT
11.〜代々木ディスコMIX〜
12.Dream Fighter
13.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
14.ジェニーはご機嫌ななめ
15.チョコレイト・ディスコ
16.Puppy Love

アンコール
17.Perfume
18.願い
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