京都大作戦(2日目) @ 京都府立山城運動公園

10-FEET主催のフェス「京都大作戦」も今日で二日目。昨日に引き続き、日差しが痛いほどの晴天である。「源氏ノ舞台」は、Yacht.がフェス自体が初出演ながらちっちゃくまとまらないパフォーマンスを展開し、dustboxは青空がよく似合うアッパー且つ爽快なライブでオーディエンスを沸騰させ、INFINITY16ではMINMIと10-FEETと共作した「真夏のオリオン」でTAKUMAが飛び入りし、LOW IQ & THE BEAT BREAKERは二人組ながらそうは思えない圧巻のサウンドに流石この二人と唸らせられ、G-FREAK FACTORYは堂々たる復活の狼煙を上げるシリアスなメッセージを響かせ、JUN SKY WALKER(S)は名曲のオンパレードのトドメに「MY GENERATION」でTAKUMAとダイスケはん(マキシマム ザ ホルモン)が呼び込まれコーラス参加し、FIRE BALL with JUNGLE ROOTS BANDは「音の革命を起こそうと京都大作戦に参加しました」と宣言するだけの気迫のパフォーマンスを見せ、マキシマム ザ ホルモンは神がかった凄味を見せつつも「恋のおまじない」の京都特別バージョンで意表を突くズッコケ的展開に持って行き……もう、とにかく一日のうちにハイライトが幾つも訪れたのだ。

そして、「牛若ノ舞台」も新鋭による熱いライブが繰り広げられた。特にthe telephonesは、フィールドをディスコにしてしまったと言えるほど、テンションの高いパフォーマンスでたくさんのオーディエンスを呼び寄せ、踊らせていた。

そしてラストはもちろん10-FEET。昨日はゲストが多かったが、今日は1曲ドクターハセガワがサックスで参加したのみ。3人は主催者として、自分たちだけのパフォーマンスで、この大きなフェスの大トリを務めあげたのだ。そしてTAKUMAは、出演者、オーディエンス、スタッフ、さらに宇治市への感謝を何度も言っていた。そう、ブッキングだけに留まらず、このフェスの全ての中心に10-FEETがいるのだ。改めて、このフェスの成功に対する彼らの感慨深さを思い、胸が熱くなった。終盤、TAKUMAが絶叫した、声にならない「ありがとう」。あんな感情が伝わってくる「ありがとう」にはなかなか出会えないと思う。

出演アーティストがジャンルを超えて10-FEETで繋がれていたこと、あちこちで京都という地元色が重視されていたこと、そして全てが「気持ち」で動いているように感じられたこと。今年このフェスが確立したカラー、そしてそれが世の中に投げかけるものはとても大きい。来年も行われるようなので、既に胸を高鳴らせながら待っていたい。近年、様々なフェスが増え続けているけど、京都大作戦にしかない硬く強いものは、この二日間で全身に感じたから。(高橋美穂)
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