DEVILOCK NIGHT THE FINAL ~Thank you and Good bye~ @ 幕張メッセ

昨年11月11日をもって惜しまれながら解散してしまったカリスマ的アパレル・ブランド「DEVILOCK」。彼らが90年代末から主催し、パンク・シーン/ストリート・カルチャーの隆盛の大きく寄与した恒例のライヴ・イベントが、史上最大となるキャパシティで集大成的ファーウェル・パーティを2日間にわたって開催。去る2月25日にその初日が行われたのだけど、開演前にはリストバンドの引き換えのために寒空のなか1時間以上並ばなければならず、ツイッターなどで来場者の不満が噴出(確かにものすごい長蛇の列でした…)。いささか歯がゆい幕開けとなってしまったが、4つのステージに30組をこえる錚々たるアクトが登場するとあって、一旦イベントがスタートすれば、そこはまさにキッズにとって夢のような空間だった。ライブ・ステージ以外にも、物販/飲食エリアはもちろん、「ZOZOALBUM」なるブースでは出演アーティストと一緒に記念撮影ができたり、スピードワゴンをMCとして公開トークショーが行われていたり(10-FEETや金子ノブアキが登場)、さらに子どものための広々としたキッズ・スペースなんかもあったりして(昨年の『AIR JAM 2011』同様、この日も子連れのファミリーを多く見かけました)、会場の至るところで何かしらお楽しみが溢れているといった様相。以下、メインのBAYSIDE STAGEを中心にダイジェストで振り返ってみたい。

入場の遅れを考慮して20分押しでBAYSIDE STAGEに登場したトップバッター・10-FEETは、「RIVER」から威勢よく開戦の狼煙をあげ(ドラムス*KOUICHIも「TRUE LOVE」で美声を披露!笑)、別館のGROUND STAGEではMAN WITH A MISSION、TOTALFATが入場規制となるほど大盛況のステージを展開。彼ら“新興勢力”の躍進は実に頼もしかったけれど、30オーバーの元キッズとしては、LOW IQ 01 & MASTER LOW、BRAHMAN、難波章浩-AKIHIRO NAMBA-、COCOBAT、bloodthirsty butchers、GARLICBOYS、COKEHEAD HIPSTERS、そしてBACK DROP BOMBといった“アニキたち”が一堂に会するというのは何より感慨深い限りで、なかでも個人的ハイライトは後者2組がGROUND
STAGEに立て続けにオンステージした場面。COKEHEADは――マキシマム ザ ホルモンの真裏という少々タフな状況ながら――「GO WAY」「NO MATTER WHAT YOU SAY "I'M GOING NOW"」「POLICE GOING DOWN」など、緩急自在な卓抜したクロスオーバー・サウンドでオーディエンスを沸き立たせ、続くBDBがまた圧巻で、白川の持つビデオカメラの映像がビジョンに映し出されるという試みもさることながら、新曲「Progress」「VOICELESS SCREAMIN'」(ニュー・アルバム『THE OCRACY』収録)の狂った野獣のごときビートには興奮を通りこして驚嘆するほどだったし、「REMIND ME」、「THAT’S THE WAY WE UNITE」「TURN ON THE LIGHT」といった往年のキラー・チューンも未だ最先端なエッジを放ち、ブラス・セクションを交えたステージに気持ちはアガりっぱなしだった。

そして、この日最大のトピックスは何といってもBAYSIDE STAGEのラストを飾ったこのバンド――そう、HUSKING BEE! DEVIROCK代表・遠藤氏からの熱烈なラブコールにより実現したという、2005年3月の解散から実に7年ぶりとなる復活ステージに場内の期待は高まるばかり。前アクト・BRAHMANの熱狂さめやらぬなか(いきなりTOSHI-LOWがフロアへダイブ! 同会場で行われた昨年11月の『TOUR「霹靂」FINAL』を彷彿とさせる凄絶なステージでした)、午後9時20分、イッソン、ドンドン、テッキンに加え、ドラムを担うlocofrank・Tatsuyaが登場(テッキンは気合いのモヒカン! Tatsuyaは渾身のパーマネント!笑)。「HUSKING BEE、はじめます!」(イッソン)と、おなじみの宣言から「Cosmic Rays」、続けて「ANCHOR」「8.6」と畳み掛ければ、フロアを埋め尽くしたオーディエンスが大きく弾む。誤解を恐れずに言えば、アンサンブルの精度/強度に関しては夕刻HOOTER STAGEに出演した磯部正文BANDの方が幾分も優っているように思えるのだけれど、他ならぬ“HUSKING BEE”としてあの3人がフロントに居並び、あの名曲の数々を高らかに響かせる様はやはり胸を震わせてやまないものがあって、声を限りに唄わずにはいられない(骨太なイッソンとドンドンのハイトーン・ヴォイスの絡みは格別!)。高揚感は当のメンバー自身も抑え切れないようで、思わず「あぁ、楽しい!」(イッソン)と漏らしていたほど。それぞれに精悍さを増した顔つきだが、それが一瞬ほころんで垣間見える笑顔が、ハスキンそのものというような清々しさで何だかグッときてしまった。「(モヒカンを見て)思い切ったね。ジャガイモじゃないよね?」(イッソン)と恒例のテッキンいじりも挟みつつ(笑)、「いろいろ大変だったけど、やった甲斐があったなと思いました」(テッキン)、「ここ数年はフツーのおじさんやってたんですけど(笑)、こういうのやっぱりいいですね」(ドンドン)と想いの丈を語って、本編ラストは「WALK」で割れんばかりの大合唱! さらに「THE SUN AND THE MOON」、「#4」とアンコールにも応えて4人はステージを後にした。

最終日となる26日も、the HIATUS、ACIDMAN、東京スカパラダイスオーケストラなど見逃せないアクトが目白押し。長丁場なので体調管理に気をつけて楽しみましょう!
そうそう、オフィシャルHP(http://devilocknightfinal-store.com/)での遠藤氏と出演者による対談シリーズがとても充実しているので、こちらもぜひ。(奥村明裕)
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