TRICERATOPS @ Zepp DiverCity

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「今日は来てくれてありがとう! みんなに会えて嬉しかったよ。最高の誕生日でした!」。この日、38歳の誕生日を迎えた和田唱(Vo・G)が満面の笑みでそう叫び締めくくった『WINTER TOUR 2013』ファイナル。TRICERATOPSらしい爽快な熱狂と、誕生日というメモリアル・ライブらしい特別な空気、そして3曲の新曲でみせた彼らの新しいモード、ととにかく見どころ満載な濃厚なステージだった。

ライブは“Star Jet”でスタート。大人の風格と少年のロマンとが同居したような骨太なロックチューンに、Zepp DiverCityが揺れる。続く“あのね Baby”でフロアを華やかな興奮に包むと、“LOONY'S ANTHEM”ではイントロから大歓声が起こり、観客の手が一斉に揺れる。早くも壮観な盛り上がりだ。我らがギター・ヒーロー、和田唱の豪快なギタープレイに胸が踊る。

TRICERATOPS @ Zepp DiverCity
「全国まわって、ようやくみんなの元に帰ってきました。踊る準備は良いですか? OK、最高だね、素晴らしい」と語り、ニコニコと楽しそうに会場を見回す和田。「お待たせしました。今日は新曲を何曲か用意しています。新曲ナンバー1、踊ってくれ!」と披露したのは、新曲“Flash!”。TRICERATOPSらしい攻撃的なリフと、華やかなダンスビート、そして林幸治(B)の鮮やかなコーラスワークが加わった、まばゆい輝きを放つ反骨のダンスナンバーだ。新曲にもかかわらず、Zepp DiverCityは大熱狂をみせる。トライセラ、ものすごい新曲を持ってきた!

TRICERATOPS @ Zepp DiverCity
湧きに湧く会場を嵐のような“Warp”でさらに盛り上げ、続くは宮沢和史とのユニット、ミヤトラのナンバー“氷のブルー”へ。ブルージーでセクシーなサウンドで観客を魅了したかと思えば、“SHORT HAIR”では甘い歌声で熱狂を加速させる。「今日はみんなとの距離をもっと近づけるべく、アコースティックやります。よしふみ! 前へ!」と和田が語ると、吉田佳史(Dr)がステージの最前まで駈け出し「ロマンチックは好きデスカ?」となぜかカタコトで会場を煽り、ライヴ・レコーディング・アルバム『LOVE IS LIVE』収録の名曲“仲直り”へ。会場中にみずみずしい感動が広がっていく。

TRICERATOPS @ Zepp DiverCity
会場をロマンチック一色に塗り尽くしたと思いきや、ここから自由極まりないMCを始める3人。和田が“瞳を閉じて”を歌いながら平井堅のモノマネ「堅さん締め」で会場を笑いに包むと、先日発見したばかりだという「堅さん締め直前ぶっこみ」も披露。ネーミングこそひどく微妙だが、これがまた絶妙に特徴を捉えていて可笑しい。さらに、今回のツアーで、林がゆずの香りの入浴剤をファンからたくさんプレゼントされたという話から、吉田が「ウッス、ゆずです!」のよく分からない挨拶を連呼するという流れで失笑に次ぐ失笑へ。そして和田が“夏色”を伴奏し、林と吉田が熱唱するというまさかの展開に会場はもう大爆笑&拍手喝采。なんてアナーキーなMCだ!

林と吉田がメインボーカルを務める“ハンマー”をアコースティックセットで演奏すると、この日、誕生日を迎えた和田のために、バースデイケーキがステージに登場。和田自ら演奏するギターの伴奏にのせて、観客がハッピーバースデーの歌を歌い、「ありがとう、素敵な誕生日です。この曲をみんなに捧げたいと思います」と和田が笑顔で語って“2020”へ。誕生日に歌われるこの曲は、なんとも言えない特別な響きがあった。きっと7年後の彼らも、今と変わらずこうやって観客を笑顔にさせていることだろう。

TRICERATOPS @ Zepp DiverCity
アコースティックから通常のセットへと戻り、この日2曲目の新曲“ゴースト”を披露。激しいギターリフがどこかダークな色味を帯びたナンバーだ。観客とのコール&レスポンスから“MILK&SUGAR”“TATTOO”と雪崩れ込むと、Zepp DiverCityは壮絶な盛り上がりに。トライセラの屋台骨を支えるリズム隊、林と吉田による豪快なセッションでオーディエンスの熱気をさらにヒートアップさせ、「踊ってくれ!」と畳み掛けた“GOING TO THE MOON”、“Future Folder”、“Jewel”でライブ本編はフィナーレ。親密な空気感を持ちながら、どこまでも熱いスケール感で畳み掛けるトライセラのロックンロールに、会場の熱気はどこまでも加速していった。

TRICERATOPS @ Zepp DiverCity
アンコールでは3曲目の新曲“恋するギター”を披露。甘酸っぱいメロディと軽快なリズム、骨太なバンドサウンドを持った、トライセラらしいロックチューンだ。「今日は来てくれてありがとう」とラストに“Raspberry”を演奏すれば、フロアは熱狂に包まれる。名残惜しそうにステージから去ると、ダブルアンコールで“FEVER”を披露し、最後まで彼らに拍手と歓声を送り続けたオーディエンスに応えた。この夜、演奏した3曲の新曲の充実ぶりは、これからのトライセラのさらなる飛躍を存分に予感させるものであった。この3人を追いかけてきて良かった――そう心から思う一方で、もっともっと追い続けたいと熱望させる、笑顔と熱気に溢れたライブだった。(大山貴弘)

TRICERATOPS  WINTER TOUR 2013
1 Star Jet
2 あのねBaby
3 Loony's Anthem
4 Flash!
5 Warp
6 氷のブルー
7 SHORT HAIR
【acoustic】
8 仲直り
9 ハンマー
10 2020
11 ゴースト
12 Milk&Sugar
13 TATTOO
14 New Bass&Drums Groove!
15 Going To The Moon
16 Future Folder
17 Jewel
ENCORE
18 恋するギター
19 Raspberry
W ENCORE
20 Fever
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