ニール・ヤングのポノ事業化資金募集、6億4千万円を確保して終了

ニール・ヤングのポノ事業化資金募集、6億4千万円を確保して終了

独自のデジタル高音質音源ファイル・システム「ポノ」の立ち上げを発表したニール・ヤングだが、事業化の資金を一般募集した試みで622万5千ドル(約6億4千万円)の投資を得ることに成功したことが明らかになっている。

ニールはポノの事業化の資金を資金募集サイトのキックスターターで募ったが、当初の目標だった80万ドル(約8240万円)を1日でクリアーし、最終的に622万5354ドル確保し、1万8220人が投資に応じ、キックスターター開始以来3番目の記録となったという。

ニールはサウス・バイ・サウスウェスト・フェスティヴァルでポノの正式発表を行い、音源は最低でも通常のCDと同質で、最高のものではmp3音源と較べて30倍以上もの音源情報を誇ることを紹介し、さらに専用ポノプレーヤーは128ギガバイトの容量を誇り、ポノ音源ファイルを1000曲から2000曲程度まで収録できることを明らかにしていた。また、ポノについてニールは公開動画で次のように語っていた。

「ポノの主眼は音楽にあるんだ。音楽を作る側の人たちに主眼を置いてあり、俺たちがスタジオで音楽を作っている時に聴いている音はどんな鳴り方をしているのかということなんだよ。俺たちが聴いてるような音をみんなにも聴いてもらいたいというものなんだ。これはね、これまでしばらくなかったことなんだよ。俺は本当の音楽をまた取り戻したいんだよ。だから、キックスターターで事業を立ち上げるんだ。音楽を愛するみんながポノの発表と21世紀における本当の音楽体験の立ち上げに参加できるようにね」

また、ニールはmp3音源を聴くことは水深300メートルの水中で音楽を聴いているのに等しいとたとえていて、さらにCDについては水深60メートルの水中で聴いているようなものだと説明し、ポノの192キロヘルツ24ビットのデジタル・サウンドで音楽を聴くことでようやく水面から浮上できると動画で語っていて、ベックに対して「だから音楽を救っているようなものなんだよ」と力説し、「これは音楽を取り戻すためにアーティスト側から行ったムーヴメントなんだ」と説明している。

今回、投資に応じた投資者には10月にポノプレーヤーが届けられるとされていて、その後、一般への販売も開始されるという。
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