デーモン・アルバーン、初ソロ『エヴリデイ・ロボッツ』の楽曲を自ら詳細に解説
2014.04.24 12:03
4月30日にファースト・ソロ『エヴリデイ・ロボッツ』をリリースするデーモン・アルバーンだが、ザ・ガーディアン紙で、収録曲について自ら以下のように語っている。
"エヴリデイ・ロボッツ"
「これはロボット、電話、そしてスタンディング・ストーン(ストーン・ヘンジの柱の石柱)を並置してみたようなものなんだよ。ものすごく変なところから閃いた曲で、もともとはぼくがデヴォンで谷間の向こう側の丘の斜面を眺めている姿だったんだよね。牛の群れを見ていたんだけど、その牛が実は人間で、常に携帯電話でポーズを撮って自撮りしていて、誰かと連絡を取っている様子だったらって想像をしてみたんだ。
今では携帯電話にカメラがついてたりして、文字通り、ぼくたちの感覚がロボット的で機械的な要素に深いところで晒されていってる感じがする。たとえば、"エヴリデイ・ロボッツ"には『Everyday Robots Just Touch Thumbs(毎日のロボットたちは〔いいね!〕のクリックだけを押し続ける)』という歌詞があって、それはだから、すごく微妙な形で、でも確実に進行している、ぼくたち自身の自己疎外のことなんだ」
"ホスタイルズ"
「"ホスタイルズ"はなんていうか、よくあるシューティング・ゲームのような感じなんだ。登場するキャラクターはどれも自分に対して敵意を向けてくる。しかも、まったく魂もない。あと、ただ殺しまくっていくっていうことのなにも無さっていうのかな。個人的にぼくはもっと、夕陽を見てごらん、きれいだねっていうタイプの人間なんだけどね」
"ロンリー・プレス・プレイ"
「この曲の始まりは、心臓の鼓動のような感じで変だよね。また、『プレス・プレイ』っていうフレーズがものすごく抽象的なものでもあるんだよ。みんなの日常を抽出してくるっていう意味でね。というのも、あらゆることが『作動ボタンを押す』だからね。DVDを観るのも、ラジオを聴くのも、コンピューターをつけるのにも、暇つぶしのゲームをやるのにもね。すると三角マークがどんどん抽象化されて、あのマークそのものが時間をもてあましている状態と同義語になってくるわけだから」
デーモン・アルバーンは7月25日(金)~27日(日)に新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催されるFUJI ROCK FESTIVAL '14への出演が決定している。
リリースの詳細は以下の通り。
●リリース情報
デーモン・アルバーン『エヴリデイ・ロボッツ』
2014年4月30日発売
収録曲:
1. Everyday Robots / エヴリデイ・ロボッツ
2. Hostiles / ホスタイルズ
3. Lonely Press Play / ロンリー・プレス・プレイ
4. Mr Tembo / ミスター・テンボ
5. Parakeet / パラキート
6. The Selfish Giant / ザ・セルフィッシュ・ジャイアント
7. You And Me / ユー・アンド・ミー
8. Hollow Ponds / ホロウ・ポンズ
9. Seven High / セヴン・ハイ
10. Photographs (You Are Taking Now) / フォトグラフス(ユー・アー・テイキング・ナウ)
11. The History Of A Cheating Heart / ザ・ヒストリー・オブ・ア・チーティング・ハート
12. Heavy Seas Of Love / ヘヴィ・シーズ・オブ・ラヴ
13. Electric Fences / エレクトリック・フェンシズ(* BONUS TRACK)
14. Father's Daughter's Son / ファザーズ・ドータズ・サン(* BONUS TRACK)