7月16日に『対(TSUI)』のリリース20周年記念盤をリリースするピンク・フロイドだが、『対(TSUI)』の制作時の未発表音源からなる新作『The Endless River』を10月にリリースすることも明らかにしている。

音源は1993年から94年にかけて『対(TSUI)』用のセッションの際にレコーディングされたもので、「主にアンビエントかインストゥルメンタルな音楽になっている」とバンドは発表している。また、08年に65歳で他界したリチャード・ライトも参加したものになるという。

『The Endless River』についてデイヴ・ギルモアはロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラやユース、あるいはレコーディング・エンジニアのアンディ・ジャクソンを共同プロデューサーに迎えていて、「作業はまだ進行中の状態だけど、夏の終わりには詳細を明らかにできそうだ」と発表している。

『対(TSUI)』はロジャー・ウォーターズがバンドから脱退し、デイヴ・ギルモアが指揮を執る体制で作られたアルバムとしては『鬱』に続く2作目の作品で、デイヴのロンドンにある船上スタジオとブリタニア・ロウ・スタジオでレコーディングされた。歌詞はデイヴと、彼と当時交際していた現在の妻のポリー・サムスンによって書かれていて、ピンク・フロイドとしては最後のオリジナル・アルバムとなっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014