ヘッドバンギングで脳出血のモーターヘッド・ファンにミッキー・ディーがコメント

ヘッドバンギングで脳出血のモーターヘッド・ファンにミッキー・ディーがコメント

モーターヘッドのライヴでヘッドバンギングに没頭していたドイツ在住の男性がその影響で脳内に血腫を患う、硬膜下血腫を発症したことが伝えられて話題を呼んだが、モーターヘッドのミッキー・ディーがこの患者についてコメントしている。

患者は50歳の男性で、もともとヘッドバンギングを常習的に行ってきたメタル・ファンだとのことで、頭痛に悩まされるようになって診断を受けたところ、脳内に血腫ができていることが判明した。病院側ではその前に息子と出かけていたモーターヘッドのライヴでのヘッドバンギングが原因になったのではないかと診断したことをザ・ガーディアン紙が伝えていた。

7月4日にハイド・パークで行われたブリティッシュ・サマータイム・フェスティヴァルでの出番の前にミッキーはこの患者についてメタル・ハンマー誌に次のように語っている。

「その話を聞いた時にまず思ったのは『マジかよ! かわいそう過ぎだぜ』ってことだったよ。もちろん、俺たちは自分たちのライヴで誰にも怪我をしてもらいたくないんだ。しかも、この話にはきちんとハッピー・エンディングもあったし、俺たちのことを結構、前向きに持ち上げてくれる内容になってくれてたからね。モーターヘッドが世界最強にハードなバンドだってことも確認されたってね」

「でも、そいつには本当に同情するよ。モーターヘッドのライヴに来てもらって、そこまで重症になっちゃうなんて申し訳ないなって思ってね。今度、アイスホッケーのヘルメットと首ギプスでも贈ってあげようかと思うんだ。もうちょっと楽にしてライヴを観ろよってことでね」

しかし、こうしたことが起きること自体はまったく驚くに値しないとミッキーは語っている。

「実際のところ、全然驚いてもいないんだよ。こういうことっていっつも起きてるんだ。俺たちも昔から公言してるけど、俺たちって映画『スパイナル・タップ』そのものなんだって。脚本がないだけでね。こういうくだらないエピソードを実際に経験してるバンドは誰かって言ったら、それは間違いなく俺たちなんだ。だから、全然驚きもしないよ。ただ、人が怪我したり、誰かが痛い目に遭ったりする時が俺としては嫌になる時でさ。でも、今回はハッピー・エンディングもあったから、怪我したやつも俺たちのことを許してくれるんじゃないのかな」

なお、バンドは昨年秋に新作『Aftershock』をリリースしているが、7月15日に昨年のツアーからのライヴ音源も収録した新しいヴァージョンをリリースしている。

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