11月12日に20年ぶりの新作『永遠(TOWA)』をリリースするピンク・フロイドだが、ロジャー・ウォーターズは自身が参加したアルバムではないことを説明する声明を発表している。
『永遠(TOWA)』の音源はデイヴ・ギルモア、ニック・メイソン、リチャード・ライトの3人で制作した1994年の前作『対/TSUI』制作時の未発表音源をベースにした内容になっていて、08年に他界したリチャードの最後の作品としてまとめられたという。プロデューサーはデイヴのほか元ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラらが務めている。
その一方でロジャーは1985年にピンク・フロイドから脱退して以来、ソロ活動を続けてきているが、今回のアルバムに自分が参加しているものだと勘違いしているファンが多いとしてあらためて次のような声明を発表している。
「ぼくの妻のローリーは何人かの知り合いから11月に出るぼくのアルバムについて訊かれているというんだ。んんー? ぼくが11月に新作を出す予定なんてないし、みんな勘違いしているんじゃないのかな。デイヴィッド・ギルモアとニック・メイソンは確かにアルバムを出す予定になっているよ。それは『永遠(TOWA)』というアルバムなんだ。デイヴィッドとニックはピンク・フロイドというグループとして活動しているんだ。その一方でぼくはピンク・フロイドには在籍していない。ぼくはピンク・フロイドを1985年にやめていて、だから29年前のことになるね。その後のピンク・フロイドのアルバム、『鬱』と『対/TSUI』にはぼくは一切関わっていないし、1987年と1994年のピンク・フロイドのツアーにも参加しないし、今回の『永遠(TOWA)』にも一切関わっていないよ。ロケット工学の話をしているわけじゃないんだから、これくらいしっかりわかってよ」