ビリー・コーガン、スマパンはもうバンドではなくコンセプトに近くなっていると語る

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  • ビリー・コーガン、スマパンはもうバンドではなくコンセプトに近くなっていると語る - スマッシング・パンプキンズ『Monuments to an Elegy』12月9日発売

    スマッシング・パンプキンズ『Monuments to an Elegy』12月9日発売

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  • ビリー・コーガン、スマパンはもうバンドではなくコンセプトに近くなっていると語る - スマッシング・パンプキンズ『Monuments to an Elegy』12月9日発売

新作『Monuments to an Elegy』からの新曲"Being Beige"を先頃公開したザ・スマッシング・パンプキンズだが、ビリー・コーガンは新曲や新作の展望を説明し、さらに現在ではパンプキンズはバンドというよりコンセプトに近い存在になりかけていると語っている。

音楽サイトのギグワイズの取材に応えたビリーは"Being Beige"についてアルバム全体を必ずしも象徴するような楽曲ではないと次のように説明している。

「『Monuments to an Elegy』のおもしろいところは、どの曲もそれぞれに相当に違っていることなんだ。だから、ああいう曲がいろいろ集まったベスト・アルバムみたいな感じなんだよね。人によっては、まるでスマッシング・パンプキンズのすべてのアルバムが一緒くたになったような感じだとも言っていて、ぼくは必ずしもその意見に同意するわけじゃないんだけど、言わんとしていることはよくわかるんだよね。というわけで、"Being Beige"はこの壮大な、いろんな思いの丈をぶちまけていく曲なんだけど、アルバムにはロック曲もあるし、もの悲しいバラードもあるし、ディスコだってあるんだよ。全部揃ってるから」

新作は実際問題としてパンプキンズのすべてがなんかしらの要素として入っていると考えていいのかという問いにビリーは次のように答えている。

「それはわからないな。なにが過去でなにが現在なのか、それを定義づけるものがわからないから。アメリカではすべての人に蔓延している、誰もが過去を生き直したいと常に願っているという問題があって、その一方でイギリスのカルチャーではいつも未来、未来、未来っていう感じでさっさと次へ行っちゃうわけだからね。ぼくの音楽的な人生っていうのは、その両極端の間のどっかにあるんだろうと思うけど」

「どう考えたらいいのか自分でもよくわからないんだよ。たとえば、トレンドとかそういうものも追っかけないし、そんなものはとうに諦めてるし。そういうのはユース・カルチャーの当事者がやるべきことだからね。若いうちは、グラストンベリーでこのへんの出番だったやつで今こんなことをやってるやつと自分をいつも比較したりするわけだけど、ある時点を通り越すと、自分がどれだけ品位を持ってまともなことをやって、自分にふさわしい音楽的な航路をしっかり描いていけるかっていうことになってくるわけだからさ。ぼくのヒーローの一部のアーティスト、それがレッド・ツェッペリンだろうと、ビートルズだろうと、ずっと昔にそういうことをやってるんだから、今だってそういうことはできるはずだと思うんだよ」

また、新作にはモトリー・クルーのトミー・リーがドラムで全面的に参加していることが話題を呼んでいるが、トミーの今回の役割については次のように語っている。

「トミーはなにを叩かせてもあの活き活きした性急さをもたらしてくれるし、パンプキンズのサウンドにすごく開かれた感じの空気を持ち込んでくれていて、それがいい感じなんだよね。たいていパンプキンズのドラムは忙しくて複雑なものになりがちだから。圧倒的な勢いでやってくれるし、個人的に叩いているところを見てみるまでは、それがどれほどすごいことなのかっていうことに気づかないものなんだよ」

なお、現在のメンバーはビリーとギターのジェフ・シュローダーだけになっているが、近いうちにイギリス公演の可能性はないのかという問いには次のように話している。

「リリースに合せてライヴをやろうかっていう話はあるんだけどね。12月くらいにスペシャル・ゲストとかも含めて今検討中なんだけど、まだなんにも確かな話はないんだ」

「最近のパンプキンズについてはもうぼくたちはバンドとしてはあんまり考えてないんだよ。たとえば、来年の夏にイギリスやヨーロッパのフェスティヴァル出演をいろいろ考えるとなったら、それ専用のバンドを招集するかもしれないし、最近ではそういう感じのアプローチで考えるようになってきてるんだ」

"Being Beige"はこちらから。

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