ミック・ジャガーは今回の政局をすべて見通していたと政治コンサルタント語る

ミック・ジャガーは今回の政局をすべて見通していたと政治コンサルタント語る

ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーは先頃行われたイギリスの総選挙の結果を正しく予想していたと政策コンサルタントのジム・メッシーナが語っている。

メッシーナはオバマ大統領の2012年の選挙戦のキャンペーンの指揮を取り、今回のイギリスの総選挙では保守党の顧問も務めたが、アメリカの政治評論誌ポリティコの取材に対してミックが大方の予想を裏切った保守大勝という結果を見事に予測していたと指摘している。

「今回知り合いになることができた政治ウォッチャーでも最も事情通だったのはミック・ジャガーです。イギリスの総選挙の前にミックも招待されていたディナーにぼくも出かけたのですが(自撮りツー・ショットを9千枚くらい撮りました)、ミックは生涯を通じて政治オタクだったことがよくわかったのです」

「ツアーに行くと手持無沙汰な時間がたくさんあるからもっぱらなにかを読むことになるのだとミックは説明してくれて、そうやってイギリスの政治だけでなく、アメリカの政治についても卓越したウォッチャーとなったということがわかったのです(とはいえ、自身は関わっていくことはないし、特に誰を応援するわけでもないとのことです)。この時点でわたしのクライアントだったキャメロン首相については、一部の下馬評では出遅れているという見方が強かったのですが、ミックはこのディナーでわたしに『きみが勝つよ』と言ったのです。そこで『その根拠はどういうものですか』と訊ねてみますと、自分はどこも支持しているわけではないと断ったうえで『ごく平均的な人間は、キャメロンが難しい判断を断行してそれによって情勢はよくなっていると考えていて、それはきっとまだ変わらないはずだからだよ』って説明したわけです。その一方で、野党(ミリバンド率いる労働党)については、過去やってきたことに退却するようなものだと思われているとミックは解説したのです。そして、もちろん、ミックの言った通りの結果に実際はなったのです」

なお、先頃行われたツイッターでのファンとの質疑応答でミックは次のように5月14日に他界したB・B・キングについて振り返ってみせていた。

「(1969年の)マディソン・スクエア・ガーデンの楽屋裏で撮ったB・Bとぼくの写真をついさっき見てたところだったんだよ。あのツアーでB・Bはぼくたちと本当に何度も一緒に演奏してくれたんだ。最後に一緒にやったのはホワイトハウスで行われたブルース・コンサートだったね。ほんと悲しいね。B・Bは実に壮大で長いキャリアを誇っていただけにね。もうB・Bのライヴをぼくたちが聴けなくなるというのは悲しいことだよ」

また、一番好きなB・Bの曲を問われるとミックは「レコーディングはたくさんあったから。どれか選べといわれてもできないよ」と答えた。

その一方でキースは「悲しい喪失だね。本当に偉大な人物の一人だったからね。つまり、B・Bのスタイルは本当に美しかったからさ。B・Bは最高の男だったよ。真の紳士の一人だったね。この先、その死を惜しむことだろうな。それでもまだ、俺たちにはB・Bのレコードがたくさん残されてるんだからさ。さようならB・B」と追悼した。

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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