6月10日からヨーロッパ・ツアーを開始するフー・ファイターズのデイヴ・グロールはテレビ・シリーズの『ソニック・ハイウェイズ』の続編を製作することを明らかにしていて、イギリスを舞台とする可能性があるとほのめかしている。
NMEの取材を受けたデイヴはセカンド・シーズンは「国際的になるかもしれないし、そうでないかもしれないんだけど……場合によってはイギリスのみになるかも。あるいはイギリスとそのほかの国になるかもしれないし」とイギリスとヨーロッパなどを中心したものになりそうだとほのめかしている。
最初のシリーズはアメリカの8都市における8つのスタジオを舞台にしたドキュメンタリーとして製作され、バンドがこの8都市のスタジオを訪れて各地のミュージシャンらと触れ合いながら、楽曲とアルバムを制作していく姿を追った内容となっている。昨年10月にアメリカやイギリスで放送され、その後日本でも放映された。デイヴはこれまでも続編についてはイギリスで製作する可能性が高いことを語ってきたが、今回さらに次のようにも説明している。
「このアイディアっていうか、プロジェクトのコンセプトのいいところは、別にどこだって構わないってことで、それはどんな都市にだってなんかしらの音楽の歴史があるはずだからなんだと思うんだけどね、よくわかんないけど。でも、イングランドとか、イギリス全体だったら、投げりゃ絶対にどこかに当たるって感じだからさ。やっぱりいろいろあり過ぎるくらいだから」
また、最初のシリーズを製作していた頃は1回きりのプロジェクトだと語っていたのが変更されたのはどうしてなのかという問いには次のように答えている。
「だから最初の『ソニック・ハイウェイズ』を作り終えた頃には俺もファッキン疲れきっちゃったんだよ。でも、各地にふらっと行って、いろんな人にインタヴューに応えてもらって、すごい場所の歴史をいろいろ教えてもらってっていうのは、俺の生業がもたらしてくれているとてもありがたい恩恵なんだよね。だから、それをみすみす無駄にしちゃうわけにはいかないんだっていうのはどうしても思うわけだからさ」
「それにこのバンドをやってて一番いいのはどういうことかというと、別にもうなにもしなくてもいいってことなんだ。なにをしろとも、いつやれとも、誰にもなにも言われないからね。だから、みんなでいろいろ頭をひねってやってるんだよ。俺たちがこれだけ長く活動してるのもそのおかげなんだよね、誰にも俺たちの活動をやめさせられないんだよ」
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