Ken Yokoyama、今最も必要なパンクスとは―? HEY SMITHとの絆の一夜・O-EAST公演レポ

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3rd EP『I Won’t Turn Off My Radio』のリリースに伴い、全国ツアー「I Won’t Turn Off My Radio Tour」を敢行してきたKen Yokoyama。2015年8月4日、その最終公演がTSUTAYA O-EASTにて行われた。RO69では、この模様をロングレポートにてお届けする。

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ロックは、パンクは、とてつもなく楽しいもので、もちろんファンが積極的に楽しむ姿勢こそ大切なのだけれど、アーティスト自身が率先して楽しむことで、瞬く間にその楽しさがファンに伝播してしまう。しかも、楽しさがリアルなモチベーションにがっちりと裏付けされていることで、語り尽くせないほどドラマティックな一夜が育まれていた。シングル『I Won’t Turn Off My Radio』を引っ提げたKen Yokoyamaのツアーは全国11公演。UNLIMITS、NAMBA69、GOOD4NOTHING、WANIMAらも対バンに迎えられ、大阪、名古屋、そして今回レポートする東京・TSUTAYA O-EASTのファイナルは、新編成でライヴ活動に復帰したHEY-SMITHとの対バンだ。

猪狩秀平(G・Vo)、Task-n(Dr)、満(Sax)に新メンバーのYUJI(B・Vo)、そして今回はサポートに飯川賢(Tp)、紅一点のかなす(Tb) a.k.a.きゃなす坊やというトリプルホーンの賑々しい布陣だ。“Endless Sorrow”のフォークパンクでいきなりエモーショナルな沸点を刻み、爆音を搔い潜るYUJIの歌声も素晴らしい抜けの良さを発揮している。そして、猪狩との鮮やかなスイッチングヴォーカルを機能させていた。猪狩は、メンバー脱退劇の後にバンドをやめようかなとも思っていたこと、しかし昨年の「SATANIC CARNIVAL」で横山健が「有無を言わさず、『続けた方がいいよ』って言ってくれた」こと、メンバーを募集してライヴ態勢を整えると、すぐさまKen Bandのツアーに誘ってくれたことを熱弁していた。“The First Love Song”も、「やっぱ、ライヴハウスは最高やな!」と披露される“Download Me If You Can”も、苦悩を潜り抜けた先で新しい歓喜を掴まえる、素晴らしいパフォーマンスであった。8月末からはいよいよ、新編成お披露目の全国ツアーもスタートする。

そして後攻はKen Yokoyamaだ。最新シングル曲はもとより、これまでの楽曲もふんだんに配したセットリストになることが冒頭で宣言されていたのだが、爽やかなコーラスがなびく夏真っ盛りの“Summer Of ‘ 99”でクラウドサーファー連発というフロアに、健さんは早くもマイクを投入。「おい誰か靴! 自分が片方、靴履いてないことぐらい気付けよ」と笑って、「さっき猪狩が言ってたけど、ここはライヴハウスなんだよ。ライヴハウスにルールなんてもんはないんだよ。でもマナーとモラルはあって、そのスリリングな部分を俺たちは楽しむわけだよ」とメッセージを届ける。

“Smile”のパンク魂炸裂カヴァーや、「ゆっくりした曲だから、ゆっくり聴いてってくれ」と優しさを滲み出させる“Never Walk Alone”。もちろん、重心の低いバンドサウンドが唸りを上げる“Dance, Sing, Then Think”もだが、バラエティに富んだ最新シングル収録曲たちもそれぞれに、音楽の高揚感と自分自身で練り上げたアティテュードの重さを伝えて来る。「もしかしたら、今の日本に一番相応しい歌かも知れないわ」と届けられた“You & I, Against The World”のあと、健さんは「俺は日の丸振ってるけど右翼じゃねえし、脱原発だけど左翼じゃねえよ。複雑なパンクスだからさ」と告げていた。いつでも自分の主張は自分のものでしかありえないから、ファンにも1対1のコミュニケーションを求めてくる。そんなときにHidenori Minami(G)がボソッと呟いた「複雑なパンクスって、なんすか(笑)」というツッコミも、確かに一理あるのだが。

本当に凄いのは、そんなふうに強いアティテュードが横たわっていても、ライヴの楽しさが決して損なわれないということだ。というか、アティテュードとコミュニケーションこそが楽しさの源なのだ。ソロのギターインストを披露する一幕では「“Sleepwalk”と“Somewhere Over The Rainbow”、どっちがいい?」と問いかけて魅惑の時間を生み出し(結局どちらもやっていたけど)、“I Won’t Turn Off My Radio”では突き飛ばすようなロール感でオーディエンスを跳ね上がらせ「こうして自分のキャリアを更新出来て、嬉しく思うわ。自分で言うのも無粋だけど、昔にすがってねえって言うか。昔は昔で、いい曲作ってきたつもりだけど」と語る。ヘイスミやWANIMAと言った若手には愛ある檄を飛ばし、「若手にケツかかれたからといって、俺は止まらねえから」と、いつでも真剣勝負のアーティストとして横山健はそこにいる。

本編の演奏をすべて終えた健さんは、「子ども、いるかなあ。今だけ、前の方に来てくれる?」と呼び掛け、ギターピックをプレゼントしていた。そこで手渡されたピックには、若手バンドに向けられた檄と同じ、オーディエンスに伝えられたメッセージと同じだけの思いが、込められていたように思う。一方で、妖怪チン毛散らしとして女子オーディエンスと下ネタトークに興じる姿や、深いグリーンのボディを持つグレッチ初の日本人シグネチャーモデル「Kenny Falcon」をお披露目する健さんは、まったく少年のような笑顔を見せていた。8月末には西日本ツアー、そして9/2のニューアルバム『Sentimental Trash』リリース後には年を跨いでの全国ツアーと、Ken Bandの旅は続いていく。(小池宏和)

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