ビョーク、心の傷ともう一度向き合うアルバム『ヴァルニキュラ-ストリングス』を徹底的に語る
2015.12.05 16:55
今年7月にリリースされたアルバム『ヴァルニキュラ』のストリングス・アレンジ版、『ヴァルニキュラ-ストリングス』を12月23日(水)にリリースするビョーク。13年間連れ添ったパートナー、マシュー・バーニーとの別離を描いた『ヴァルニキュラ』の世界を、なぜ今回ストリングスという形で更に追求するに至ったのか、赤裸々に語られたインタヴューが、発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載されている。
『ヴァルニキュラ』のリリース時、インタヴューで「最初の6曲は特に歌詞が大事」と語っていたビョーク。過去にもリミックス・アルバムをリリースしてきた経験のある彼女だが、今回ストリングス・アレンジを選んだ理由は何なのかを訊ねられた彼女は、以下のように答えている。
「このアルバムは、とにかく歌詞についてこだわらなくてはいけなかったアルバムだった。それが、すごく重要だったところなの。しかも、“ストーンミルカー”に始まって、“ライオンソング”があってという、自分が体験した順番で書かれている。感情の軌道の順番でね。だから、そうね、私にとっては、殺人ミステリーを解決しているような感じなのよね(笑)。作り終わった後に、どんな世界を自分が創り上げたのかを解き明かしているような作業だった。そしてそれが何だったのかを定義しようとしているわけ」
「これまで作った作品の中で、自分で書かないで自動的に書くしかなくて出来てしまった唯一のアルバムだった。だから、このアルバムについて説明するのは、すごく難しくて。だけど、本能的にこれはストリングスのアルバムにしないといけないと思ったのよね」
この他にも収録曲の制作秘話はもちろん、作中において使用されたレオナルド・ダ・ヴィンチが15世紀に考案したとされる世界で唯一の楽器、ヴィオラ・オルガニスタとの出会いについても語られたインタヴューとなっている。
●リリース情報
ビョーク『ヴァルニキュラ-ストリングス』
2015年12月23日(水)発売
SICX-18 | ¥2,400+税
1. マウス・マントラ
2. ライオンソング
3. ブラック・レイク
4. アトム・ダンス
5. ストーンミルカー
6. クイックサンド
7. ノットゲット
8. ファミリー
『ロッキング・オン』1月号の詳細はこちらから。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/134866