モーターヘッドのレミー、明日もう死ぬんですか的な質問にはもううんざりだと語る
2015.12.09 12:14
夏のアメリカ・ツアーで高山病や肺炎などによる体調不良のため一部の公演が中止になったモーターヘッドのレミー・キルミスターは今では元気で、体調を気にされるのにうんざりすると語っている。
クラシック・ロック誌の取材に応えたレミーは身体の調子を心配されるのに閉口していると次のように語っている。
「『もうじき死ぬんですか?』っていう含みを持った質問にはうんざりしてるから。そもそももうその話題遅れてるから。俺もう元気だし。ライヴだってしっかりやって、最善を尽くしてるんだからさ」
「そりゃあ体調のいい日もあるし、悪い日もあるけど、でも、たいがいは元気なんだよ。前回のアメリカ・ツアーだってすごくうまくいったし」
さらに69歳になった今も引退は考えていないことを次のように説明している。
「60になって初めていろんなことがわかってくるんだよ。みんななんか年寄りなんて簡単になれるものだと思い込んでるみたいだけど、よくわかってないんだよね。むしろ、歳取っていくことで衝撃を受けていくものなんだよ。ただ、そこで重要なのは、俺はそこでへこたれたくないってことなんだ」
さらに「30過ぎてまで生きているとは思わない」とかつて発言したことを後悔しているかという問いには次のように答えている。
「俺はね、後悔ってことはしないんだ。後悔ってもんは意味がないから。後悔なんてしたところでもう遅いんだよ。もうやっちまったんだからしようがないだろ? そうやって生きてきちゃったんだから。やっちゃったことを変えようったってそれは出来ない相談なんだよ」
「もちろん、今だったら違ったやり方もあっただろうなと思うことはいくつかあるけど、重要な決心についてはそれはないね。どっちみちたいして結果は変わってなかっただろうなっていう程度のことばかりだよ」
「これまでの成り行きについては自分でも結構満足してるよ。世界中の人たちにたくさん喜びをもたらすことができたのかなって自分では思いたいんだけど。俺は自分には正直だし、人に対してもストレートに自分の気持ちを伝えてるよ」
また、糖尿や心疾患などの病気を患ったことで死を意識するようになったかという問いには次のように答えている。
「死は避けられないものだからね。俺の歳になるとそのことについては自覚ももっと強くなってくるんだ。でも、心配することじゃないんだ。心の準備もできてるし。死ぬ時は自分が一番好きで得意なことをやりながら死にたいね。明日ぽっくり死んでも別に文句はなにもないよ。充分楽しませてもらったから」