クリープハイプ、絶好調! 大躍進を予感させた会心のツアー東京公演を振り返る!

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昨日、大阪・なんばHatch公演にて、全国ツアー「たぶんちょうど、そんな感じ」のファイナルを迎えたクリープハイプ。RO69では、このツアー初日である2016年2月18日のZepp Tokyo公演の模様をロングレポートにてお届けする。

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2012年5月~6月、メジャーからのファーストアルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』リリース時の全国ツアー「つま先はその先へ」と同じハコを回る「わすれもの~つま先はその先へ~2016」を1月に行い、その追加公演として2月から3月にかけて「たぶんちょうど、そんな感じ」で全国を行脚――という形で2016年の活動をスタートさせたクリープハイプ。

BGMがブツッと止まり、客電が消え、ステージに登場した尾崎世界観(Vo・G)、いきなり「なんかなあ、あのー、いまいちこう、気持ちがあがらない……」みたいなことを、ブツブツ言い始める。で、フロアがざわついたところで「ってうか、やる気が、出ない……わけないだろ! 東京で! 初日で! 最高ですよ! 死ぬ気でやりますよ!」と叫び、”わすれもの”でスタート。
最新シングル“リバーシブルー”から“左耳”、そしてライヴにおけるキラーチューンのひとつ“エロ”、とたたみかけて、早くも1回目のピークをフロアにもたらす。

「本番前、大に入りたくてトイレに行ったんだけど、若者がいたから入れずに小でがまんした」などという、観る者に不安を与えるMCのあとは、「結局ここに帰ってくるんだよ! 帰ってきましたよ!」という歌詞の引用から“あの嫌いのうた”へ。
続いて “週刊誌”、長谷川カオナシ(B)の歌う“火まつり”、そして3月23日リリースのニューシングルであり代々木ゼミナールのCM曲として2月下旬から大量オンエアされている“破花”が披露される。
2本のギターが絡み合うイントロといい、歌がスポークンワードっぽくなるBメロといい、すごい解放感が押し寄せるサビ&大サビといい、クリープハイプの王道中の王道にして超ハイレベルなこの曲を披露することで再度フロアを沸点へ到達させるも、直後のMCで、今日ロビーでこのシングルの予約をすると特典がもらえます、ということを口にしたあと「……というようなことを言うのは、必死すぎてかっこ悪いので、やめます」としめくくる。

その後も、“大丈夫”をやる前に「いろんなことがあるけどなんとかやっていけるのは、こんなクソみたいなアホみたいな歌を歌ってもついてきてくれるお客さんのおかげだと思ってます。お客さんはスナックのママだと思ってます。どんなことを言っても許してくれる。そういう歌を歌います」と前置きしたり、「今から持っている限りの盛り上がりをしぼり出します! 全然でしょう、今日! もっとなんかテレビじゃ流しちゃいけないような感じになれよ! チカン以外だったら何でもしていいから!」とフロアをあおったり、尾崎、絶好調。
もちろんMCだけでなく歌も、バンドグルーヴも、初日とは思えない仕上がりで、フロアを思うがままにアゲたり下げたり、興奮させたり、じんわり感動させたりしていく。
“社会の窓”“HE IS MINE”のキラーチューン二連発で数度目のピークを作り、「あと2曲です」という言葉に「えー!!」と応えるフロアを「ほらまたそのワンパターン!」と叱責しながら、“イノチミジカシコイセヨオトメ”“手と手”で本編終了。

アンコールの1曲目は、ライヴでやればやるほどその重要性を増していく、もうテーマ・オブ・尾崎世界観と言っていい超名曲“二十九、三十”(1月の赤坂BLITZでこの曲をやった時のMC、しびれました。詳しくはこちら http://ro69.jp/live/detail/137921 )。そしてファーストアルバムの“愛の標識”で最後のピークを作り、全23曲が終わった。

セットリストの1/3くらいは「わすれもの」ツアーではプレイされなかった曲だし、“破花”は聴けたし、演奏も歌もパフォーマンスもツアー1回ライヴ1本ごとにどんどんよくなっている充実感があるし、文句なしのライヴだった。
ただ、「着実に経験を重ねて、その分よくなっています」みたいな堅実な感じではなかった、何か。近いうちにもう一回りでっかく化けそうな、新しい段階に突入しそうな、あるいは突然これまでと全然違うことを始めてもおかしくないような、そんないいザワザワ感が、ステージに満ちている気がした。
このツアーが終わって『破花』がリリースされて以降の、クリープハイプのリリースやツアーの予定とかは全然知らないが、とても楽しみになりました。「もっと前へ」「もっと先へ」みたいな前のめりな貪欲さを感じる、最近の尾崎には。(兵庫慎司)

●セットリスト

01. わすれもの
02. リバーシブルー
03. 左耳
04. エロ
05. あの嫌いのうた
06. 週刊誌
07. 火まつり
08. 破花
09. 風にふかれて
10. 山羊、数える
11. 大丈夫
12. 憂、燦々
13. ウワノソラ
14. 身も蓋もない水槽
15. 社会の窓
16. HE IS MINE
17. おやすみ泣き声、さよなら歌姫
18. 蜂蜜と風呂場
19. かえるの唄
20. イノチミジカシコイセヨオトメ
21. 手と手
(encore)
22. 二十九、三十
23. 愛の標識

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