『ソングス・オブ・イノセンス』の対となる新作制作とツアーを準備中だと伝えられているU2だが、アメリカ議会の公聴会に出席したボノは、ISに対抗する術としてコメディアンを送り込むべきだと語っている。
アメリカ上院議会で開催された「暴力的過激派組織活動の原因及び、その影響と海外支援の役割」というテーマの公聴会に出席したボノは、シリア内戦とISテロ問題への最善の策は支援を続けることだと訴え、支援は「暴力的過激派組織活動に対して私たちが抗しうる最善の砦となるかもしれないからです」と力説した。
その一方で、ISやボコ・ハラムなどの過激派組織によるテロ活動に対抗しうる別な活動としてコメディやお笑いを挙げ、「失笑しないでください」とボノは断ってから、「現地へコメディ隊を作戦展開するべきです」と訴えた。その根拠についてボノは次のように説明した。
「そもそも、アドルフ・ヒトラーが政権を掌握して最初にドイツから放逐したのは、ダダイストやシュールレアリストたちだったのです。つまり、暴力に訴えてしまうと、彼らの論理に追随することになってしまうのです。けれども、彼らが勇ましく行進しているところを笑い飛ばしてしまえば、彼らの力も萎えていくのです。そうしたわけで、ぼくは上院のみなさんにエイミー・シューマー(『GIRLS/ガールズ』)、クリス・ロック(『9デイズ』)、サシャ・バロン・コーエン(『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』)らを派遣するべきだと提案します」
なお、エイミー・シューマーはこれに対してツイッターで「マジっすか!」とコメントしている。