ボン・イヴェール、5年ぶりの3作目がなぜ数字とノイズに溢れたのかを語る
2016.10.01 14:04
セカンド・アルバムでグラミー賞を受賞し、今年初めにはソールド・アウトの来日公演も行ったボン・イヴェールが、9月30日に5年ぶりとなる3枚目のオリジナル・アルバムをリリースした。
本日10月1日発売の『ロッキング・オン』11月号には、新しいサウンドを作ることを念頭に制作したアルバムについて語る、ボン・イヴェールのインタヴューが掲載されている。
今作でノイズやシャウトなどを導入し、大きく方向転換したことについて、そのきっかけを以下のように語った。
「新しいサウンドを試すのは、最初はすごく楽しいからやっていたんだ。それに、新しいサウンドが鳴っていると思えるのも、すごく大事だった。例えば、昔はギターでGコードを弾いて、それだけでブーン!と曲を思いついたこともあった。でも、それを長いことやっていたから、他の音にも興味が湧き出したんだ。
このアルバムにはダークな部分もあるけど、それを敢えて破壊し、誇張するのがすごく楽しかった。マッシュしたり、爆破したり、またはもっと叫んでみたりとか、色々やってみたかったんだ」
また、今回は『22、ア・ミリオン』というアルバム・タイトルだけでなく、数字や記号が用いられた楽曲が多くあり、それについては以下のように語っている。
「(〈It might be over soon〉と始まる1曲目の最初のフレーズの)音を切り刻んでいたら、『トゥー、トゥー』って音が鳴った。僕の好きな数字は“22”(トゥー、トゥー)なんだよね。それがこのアルバムの始まりだったんだ。だけど、そこから次のアイディアが浮かぶまでにまた何ヶ月もかかった(笑)。でも、その時にこのアルバムを数字で括ることを思いついた。“22”は自分についてなんだと思えたし、そこから発展していったんだよね。例えば曲名のひとつ、“715 - CRΣΣKS”の715はオークレア(彼の地元)の市外局番だしね。音楽というのは、オークレアとそれ以外の世界を理解するための橋でもあるようだなと思えたんだ。(タイトルの)“22”は僕で、“ア・ミリオン”は、僕以外のすべてという意味。僕に理解不能なすべてのことなんだ」
リリースの詳細は以下の通り
●リリース情報
アーティスト: Bon Iver(ボン・イヴェール)
タイトル: 22, A Million (22、ア・ミリオン)
レーベル:Jagjaguwar / Hostess
品番:HSE-6226
発売中
価格:2,200円+税
※日本盤は歌詞対訳、ライナーノーツ 付
01. 22 (OVER S∞∞N)
02. 10 d E A T h b R E a s T ⚄ ⚄
03. 715 - CR∑∑KS
04. 33 “GOD”
05. 29 #Strafford APTS
06. 666 ʇ
07. 21 M◊◊N WATER
08. 8 (circle)
09. ____45_____
10. 00000 Million
『ロッキング・オン』11月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143349