ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート

  • ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート - All pics by 堀田芳香 1/25@横浜アリーナ

    All pics by 堀田芳香 1/25@横浜アリーナ

  • ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート
  • ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート
  • ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート
  • ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート - All pics by 堀田芳香 1/25@横浜アリーナ
  • ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート
  • ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート
  • ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、スラッシュ、ダフが再集結した24年ぶりの来日公演をレポート

オリジナル・メンバーであるスラッシュ、ダフが復活し、来日ツアーを開催したガンズ・アンド・ローゼズ。

RO69では、1月28日(土)にさいたまスーパーアリーナで行われた東京公演初日のオリジナル・レポート記事をお届けします。

-----
【ガンズ・アンド・ローゼズ @ さいたまスーパーアリーナ】

アクセル・ローズ、スラッシュ、ダフ・マッケイガンとガンズ・アンド・ローゼズのオリジナル・メンバー3人が24年ぶりに一堂に会してのツアーが遂に日本上陸である。ガンズはもちろん、これまでにアクセルのみがオリジナル・メンバーとして臨む形で2002年以降、5度の来日を実現させ、いずれの公演でも緻密で豪快なガンズの楽曲群をライブで提供してきた。09年の大阪公演では2時間以上も開演が遅れ、終演が24時を過ぎるという、90年代にはよくあったガンズの傍若無人さは今も健在とばかりに見せつけてもいた。しかし、ガンズはやはりオリジナル・メンバーがいてこそのガンズだという思いはファンなら誰しもが抱えていたものだったし、その思いが昨年のコーチェラでついに実現し、そのままツアーとして来日まで果たしたということなのだ。

そして実際に今回のガンズに臨んでみて感銘を受けたのは、2001年の「チャイニーズ・デモクラシー・ツアー」以降のガンズとは、やはり似て非なるものだったということだ。端的にスラッシュとダフがいるだけでこれほどまでに違うことなどありうるのか?という音を今回バンドは叩きつけてきたのだ。オープニングは1993年の「ユーズ・ユア・イリュージョン・ツアー」までライブのオープナーの定番となっていた“It’s So Easy”で、この展開だけでも90年代ガンズの記憶を蘇らせて盛り上がるわけだが、強烈なパンク・ベース・リフと異常にドライヴのかかったスラッシュのギター・リフにアクセルのつんざくようなヴォーカルがたたみかけていく内容に、これはまごうことなきガンズ!と感激する。さらにこれに輪をかけたのが続く“Mr. Brownstone”で叩き斬るようなリフと強烈なグルーヴとが混然となって、アクセルのスピードラッピングにも近いヴォーカルと一体化していくパフォーマンスに、ミュージシャンが自分のオリジナル曲を弾くというのはこれほどまでに違うことなのかとあらためて驚かされた。たとえば、01年以降のガンズはスキルと資質の両面で鉄壁のミュージシャンを常に抱えていて、決して聴き劣りのするパフォーマンスを届けていたわけではない。しかし、現役のオリジナル・メンバーが揃ってしまうとこれほどまでに違うのか、と思い知らされるのがこのオープニング・シークエンスで、ある意味、『アペタイト・フォー・ディストラクション』で初めてガンズにやられた時くらいの衝撃を感じた。

さらにすごいのが、3曲目にスラッシュとダフが不在で、そもそもふたりの脱退の遠因ともなった“Chinese Democracy”を持ってきたところ。ガンズの現在として、アクセルとしては絶対に譲れないところだったのだろうが、この必殺オープナー2曲の次にこの曲を持って来るところに、すごいことやるなあと畏れ入った。しかも、すごいのはそれだけではなくて、これまでのガンズだとこうした『チャイニーズ・デモクラシー』の楽曲群については、『チャイニーズ・デモクラシー』のラインナップとしての音楽性を際立たせるために、どこかほかの楽曲とは異質なニュアンスを打ち出していたものだったのに、バンドをスラッシュとダフが牽引することになると『チャイニーズ・デモクラシー』の楽曲もまったく同じガンズ曲として鳴ってしまうことで、スラッシュ&ダフ恐るべし、とつくづく唸らされた序盤の展開だった。 

中盤からは『ユーズ・ユア・イリュージョン』の楽曲群を軸に『アペタイト・フォー・ディストラクション』、『GN'R ライズ』、『チャイニーズ・デモクラシー』の楽曲や、ダフのヴォーカル・タイムでのジョニー・サンダースとザ・ダムドのカバー、あるいはスラッシュとセカンド・ギタリストのリチャード・フォータスのギターの掛け合いによるピンク・フロイドの“Wish You Were Here”のカバーを放り込むなど、目まぐるしくも圧倒的で重厚な展開で押しまくるパフォーマンスとなった。終盤の“November Rain”、“Knockin’ on Heaven’s Door(ボブ・ディランのカバー)”、“Nightrain”もまた圧巻だったが、なんといっても“Nightrain”のスラッシュの圧倒的なドライヴが壮絶としかいいようがなく、これとアクセルの軋むような声が一体化することで初めてこの曲はこの曲になるというのをあらためて思い知らされた。

アンコールは“Don’t Cry”、“The Seeker(ザ・フーのカバー)”、“Paradise City”となり、ライブは2時間半以上という充実の内容となった。毎回、なんかしらの形で打ちのめされたような、心地よい疲労感とともに帰ることになるガンズのライブだが、今回はアクセルとスラッシュ、ダフのケミストリーの持つ破壊力にやられっぱなしの内容となった。考えてみれば、これは93年の来日公演以来の興奮ということになるが、これがやっぱり一番だと素直に思った。(高見展)

〈SETLIST〉
01. It's So Easy
02. Mr. Brownstone
03. Chinese Democracy
04. Welcome to the Jungle
05. Double Talkin' Jive
06. Better
07. Estranged
08. Live and Let Die
09. Rocket Queen
10. You Could Be Mine
11. New Rose
12. This I Love
13. Civil War
14. Coma
15. Speak Softly Love
16. Sweet Child O' Mine
17. Used to Love Her
18. Out Ta Get Me
19. Wish You Were Here
20. November Rain
21. Knockin' on Heaven's Door
22. Nightrain

En1. Don't Cry
En2. The Seeker
En3. Paradise City
公式SNSアカウントをフォローする
フォローする