カニエ・ウェスト、昨年のツアー中止時の心神喪失状態を保険会社が認めないと訴訟を起こす

カニエ・ウェスト、昨年のツアー中止時の心神喪失状態を保険会社が認めないと訴訟を起こす

昨年『The Life of Pablo』を引っ提げた「セイント・パブロ・ツアー」を心神喪失状態に陥ったため中止にしたカニエ・ウェストだが、こうした事態に備えてかけていた保険金が下りないとしてその保険会社に対して1000万ドル(約10億9千万円)の賠償金を求めて訴訟を起こしている。

もともと「セイント・パブロ・ツアー」は好調に進行していたが、2016年11月中旬過ぎからカニエの常軌を逸した言動と振る舞いが目立つようになり、何度かカニエがライブを放棄するという事態を迎えた後、11月20日のロサンゼルス公演から22公演が中止になった。カニエ自身も心神喪失状態にあると診断した自身の主治医の勧めに従ってその後UCLA医療センターに入院して治療を受けることになった。

こうした事実があるにもかかわらず、保険会社のロイズ・オブ・ロンドンは保険金の支給を拒んでいて、なんかしらの言い訳をこしらえようと躍起になっているとカニエ側は訴状で糾弾している。

実際に訴えを起こしているのはカニエのツアーを請け負っているベリー・グッド・ツアリング社で、数十万ドル(約数千万円)単位でさまざまな特記事項についての支払いにも応じているのに、保険会社はなんとかして払わないようにするための粗探しに終始していると訴状で訴えていると「ハリウッド・リポーター」誌が伝えている。

カニエ側は保険会社から、なぜ既定の保険金を支払おうとしないのか一切説明もなされていないと訴えているが、カニエがツアー中に大麻を使用したことが一切の支払いに応じない根拠になるということだけは一方的に保険会社側から通知してきていると明らかにしている。なお、アメリカではカリフォルニア州など一部の州では医療目的での大麻の使用が合法化されている。

また、カニエがツアー中止後に精神科の治療を受けていた際にも、保険会社から指定されていた診療条件などにすべて従っていたとカニエ側は訴状で訴えている。
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