7月に新作『セイクレッド・ハーツ・クラブ』をリリースしたフォスター・ザ・ピープル。3年ぶりの復活までの道のり、そして『セイクレッド・ハーツ・クラブ』というタイトルに込められた思いとは何なのだろうか。
8月1日(火)発売の『ロッキング・オン』9月号では、マーク・フォスターへの独占インタビューを掲載。「マークのロマンと、書き手/歌い手としてのスキルが一致した、幸せなアルバム」であり、「10年代フォスター版『ペット・サウンズ』」とでも言うべき『セイクレッド・ハーツ・クラブ』からスタートしたバンドの再出発について、マークの言葉を通して知ることができる。
「セカンド・アルバムまで統一されていた(中略)世界観から一転して今作では、よりライヴに近い、硬質で性急なトーンがあります。(中略)メンバーも4人になり、再度ここから始めるんだ、というような決意表明だと思えるのですが、そういうことでいいんでしょうか?」との質問には、「うん、それはすごく的を射た今のバンドへの観察眼だと思う。このアルバムはぼくたちがバンドとして作ったものでは最もコラボレーションの要素が多い内容になっているし、(中略)このバンドの色彩にしてもまったく新しいパレットがまるまるひとつ加わったくらいに豊かになったと思うんだ」と語る。
また、「“スタティック・スペース・ラヴァー”などはウェスト・コースト・フィーリングが際立っていますね。この曲のビーチ・ボーイズ的な感じは、フィル・スペクターに憧れたブライアンの思春期性を思わせます」と問うと、“スタティック・スペース・ラヴァー”が「自分が関わってきた曲の中でも一番好きな曲のひとつ」としながら「ザ・ビーチ・ボーイズは5歳くらいの頃から一番好きなバンドのひとつだし、ぼくにとって『ペット・サウンズ』というのはずっと……たとえば、音楽における聖杯伝説のようなものだと考えてるんだ」と、自身と『ペット・サウンズ』との関係に関しても明かしている。
そしてさらに、ニュー・アルバムのタイトル『セイクレッド・ハーツ・クラブ』については以下のように語る。
「セイクレッド・ハーツ・クラブというのは、ある理想なんだよ。アウトサイダーだったり、つまはじき者とか、どうしても枠の中に収まらなくて、はじかれちゃってる連中とか、そういう連中にとって、自分たちを囲む世界と取っ組み合う時のための理想なんだ」
『ロッキング・オン』9月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/143835