P!NK、カリフォルニアで開催の野外フェスに出演。ライブレポートが公開

5年振り通算7作目のニュー・アルバム『ビューティフル・トラウマ』を10月13日(金)に全世界同時リリースするP!NKだが、カリフォルニア州のサンディエゴで行われたフェス「Kaaboo」でヘッドライナーを務め、そのレポートが公開されている。

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P!NK、カリフォルニアで開催の野外フェスに出演。ライブレポートが公開 - Photo by Erika GoldringPhoto by Erika Goldring

9月16日(土)、5年ぶりのニュー・アルバム『ビューティフル・トラウマ』の発表を来月に控えたP!nkが、KAABOOフェスティバルに出演した。カリフォルニア州のサンディエゴで3日間に渡って開催されたこの野外フェスで、P!nkは中日のヘッドライナー。15日はレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、17日はトム・ペティがトリで、P!nkが大ベテランの彼らと肩を並べるビッグ・スターであることが分かる。

ショウの幕開けに相応しい“Get The Party Started”のイントロで、P!nkはステージに躍り出た。『ビューティフル・トラウマ』のジャケット写真とミュージック・ビデオで着用している大きなシルバーのジャケットにパンツ姿の彼女は、ダンサー達と軽快に踊りながら、興奮で歓声を上げる観客をさらに盛り上げる。続けて“Just Like A Pill”、“Trouble”とヒット曲を熱唱。前作『トゥルース・アバウト・ラヴ』の北米ツアーから約4年が経過したが、記憶に残っている通りの、鮮やかで最高にパワフルな美しい歌声が響き渡った。ルックスも相変わらずクールだ。「皆、楽しんでる?」と叫んだP!nkに観客が歓声で応えると、「良かった。新曲、聞きたい?」と笑顔で尋ね、大歓声を受けた後に、7作目となる新作の先行シングル、“What About Us”を歌い始めた。この曲は8月に発表されたばかりだが、サビの部分では大合唱となり、早くもヒット曲として定着しているのを実感。歌い終えた後は、一際大きな拍手喝采が起こった。

P!nk - What About Us

前半のステージセットはシンプルで、バンドとダンサー、バックボーカルを従えた彼女の背後の大スクリーンに彼女が映し出されていたが、途中でステージの両脇から高さ20mはありそうなバルーン人形が立ち上がった。フェスでありながら、通常のコンサートと変わらない演出を試みていて、衣装替えも4回あった。また、幅広い年代層が集う中でP!nkを知らない観客も楽しめるようにと、フォー・ノン・ブロンズの“What s Up”を始め、ジャニス・ジョプリンレッド・ツェッペリン、若手シンガーソングライター、ビショップ・ブリッグスの“River”と、あらゆる年代からのカバー曲を盛り込む工夫も凝らされ、彼女自身の一連のヒット曲と共に、瞬く間に約90分が過ぎ去っていた。
 
ラスト曲は“Raise Your Glass”。盛大に花火が打ち上がる中、P!nkはこの夜最大の合唱を巻き起こした。そしてアンコールの“So What”では、観客の頭上に張り巡らされたワイヤーで宙を舞い、何度も空中回転しながら、驚喜する観客と共に大合唱して幕を閉じた。世界一ロックなポップ・スターであるP!nkの全てが凝縮された見事なショウに、終わった後も、誰もが興奮を隠しきれない様子だった。新作の発表が、楽しみでならない。(鈴木美穂)


リリース詳細は以下の通り。
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