キーワードは「対等に喋る」「断らない」「何をするかわからない危うさ」「一発勝負」「我慢」「先入観を捨てる」「身を委ねる」「意表をつく」「自信」「放任される」の10個。
ひとつひとつの言動が、明確なロジックに基づいている二宮だからこそ、時を経て同じ問いを再び投げかけても、そこに一切のブレはない。このインタビューでは、これまで貫いてきた思想やスタンスが、現在の二宮の言葉によってアップデートされ語られている。
やっぱり自分の仕事が、この人にこれをやらせたいとか、これだったらこの人だとか、魅力や可能性を感じてもらう仕事だから。(中略)やりたいものをやるって、案外面白くないじゃないですか。それってわりとみんな経験していることだと思うんです。(中略)だから、そういうのを見たいとか、やってほしいって、可能性を感じていただけるんだったらチャレンジしていきたいですよね
先入観はあまりいらないんじゃないかな? それは変わってないところかもしれないね。やっぱり自分が色眼鏡で見られることが多いから、余計にそう思うんじゃないかな。先入観を捨ててほしいって、自ずと発信しているんだと思う
絶対的に自分がやりたいこととか言いたいことは言うけど、基本的には監督に委ねています。舵取りとして。誰よりも俺がこの役のことを考えてるっていうのは、もちろんそうだけど、『じゃあ、全体を見れるか』と言えば見れないわけで。ハンドルを常に監督に渡しているからこそ、道を外すことも戻ることもできるんです
表現者としての二宮和也、そして彼自身のパーソナリティの真髄に迫ったテキストは必読。シックなスーツ姿で穏やかに微笑む、大人の気品漂うフォトも!