デビュー当時ストーンズは「境界線を跨いでいた」。チャーリー・ワッツが目撃したバンドの革新性とは

デビュー当時ストーンズは「境界線を跨いでいた」。チャーリー・ワッツが目撃したバンドの革新性とは - 『rockin'on』2018年1月号より『rockin'on』2018年1月号より

12月1日に1963年~1965年に出演した「BBC Radio」の番組でのライブ音源を収録したアルバム『オン・エア』をリリースしたザ・ローリング・ストーンズ

『ロッキング・オン』1月号では、ストーンズがまだ新人だった頃、ライブ・デビューを果たした1962年以降の貴重なドキュメント、そして聴きどころ検証対談を合わせた計10ページにわたる徹底特集を掲載している。

ドキュメントの中心となるライブ・デビュー当時、チャーリー・ワッツはまたバンドのドラマーでなかった。以前在籍していたアレクシス・コーナーとストーンズの違いについて、78年に振り返っている。

つまりね、アレクシスみたいな、あの手のもの(ブルース)をやってたバンドは、みんなエキセントリックな老人ばかりだったんだよ。ところがストーンズは、少なくとも前列のメンバーはね、若者だったわけさ(中略)アレクシスのバンドを観てたって面白くともなんともないけど、このグループは、いわば境界線を跨いでいたんだよ。ロック・スターのような存在だったと思うが、それでいて彼らは演奏もできたのさ。


ロンドン東南部で誰もがプレイしていた音楽とは違う、ストーンズが鳴らす「R&B」はすぐに世間に受け入れられた訳ではなかった。
バンドは「ほとんどギグもやらせてもらえなかった」というが、この時期にジャガー、リチャーズ、ジョーンズ、ワイマン、ワッツ、そしてイアン・スチュアートというお馴染みのメンバーが出揃う。

ベースのビル・ワイマンはバンド加入について、以下のように打ち明けている。

ジャズはその頃、ロンドンで流行ってたけど、僕は全く手を出したことがなくて、R&Bだってやったことがなかった、僕は(アレクシス・)コーナーよりロックンロールの方に興味があったんだよね。だから(ストーンズに入ったことは)すごく自分でも不思議だった。最初の数週間このバンドに僕をつなぎとめていたのは、チャック・ベリーのみ。チャック・ベリーならどの曲でも知ってたから。


そのほか、ドキュメントにはディック・テイラーやイアン・マクレガンといったデビュー初期のストーンズを知る人物たちの言葉も収められている。本特集を読んで、ぜひ『オン・エア』が収録された時期のストーンズに出会ってみてほしい。



『ロッキング・オン』1月号の詳細はこちらから。
http://www.rockinon.co.jp/product/magazine/144146

デビュー当時ストーンズは「境界線を跨いでいた」。チャーリー・ワッツが目撃したバンドの革新性とは - 『rockin'on』2018年1月号 12月1日発売『rockin'on』2018年1月号 12月1日発売
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