『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』の25周年記念盤を11月10日にリリースしたR.E.M.が、約24分におよぶ同作品のドキュメンタリー映像を公開した。
同映像には、メンバーのマイケル・スタイプ、マイク・ミルズ、ピーター・バックの3人はもちろん、『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』のプロデューサーであるスコット・リット、そしてストリングス・アレンジャーを務めたレッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズなどの最新インタビューが収録され、アルバム制作の裏話が語られている。
[R.E.M. - Drive, The Sidewinder Sleeps Tonite, Try Not to Breathe, Find the River, Nightswimming]
ここでは映像内のメンバー3人のコメントを一部抜粋して掲載する。
●マイケル・スタイプ
文化的には、1992年のアメリカは居心地のいい場所ではなかった。僕らはロナルド・レーガン、ジョージ・ブッシュ、エイズなどでアメリカが政治的に最も暗い時代の12年間を経験していた。本作はそういったことに対する反応だったと思う。僕は喪失、変遷、死ー誰もが知っている一番大きな変遷に関するアルバムを作りたかったんだ。
前作のアルバム『アウト・オブ・タイム』とシングル“Losing My Religion”の成功によって、本作も世界が耳を傾けてくれると感じていた。そして、僕はとても自信を持ちパワフルにも感じたが、同時に非常に脆弱だった。
ポップ・ミュージック界にいる一人として、自分自身を脆弱なものとして提示することはそれまでは実際に行われたことがまだ一度もなかった。バンドが美しい歌とそんなムードをもたらせてくれて僕は喪失と闇について書くことができたんだ。そして、それが功を奏したのさ。
●マイク・ミルズ
曲は全てまとまり、マイケルの詞もうまくハマり、プロダクション、サウンド、さらにオーバーダブなど全てがこのアルバムにピッタリとハマったように思えたんだ。
●ピーター・バック
このアルバムと同じようなサウンドのレコードはあの年に他にはなかったんだ。そういったこともよかったと思うよ。
『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』25周年記念盤の詳細は以下の公式サイトより。