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    「#MeToo」に続くセクハラ糾弾運動「Time's Up」とは? マドンナやハル・ベリーらがSNSで反応

    「#MeToo」に続くセクハラ糾弾運動「Time's Up」とは? マドンナやハル・ベリーらがSNSで反応

    現地時間1月7日に授賞式が開催されたゴールデン・グローブ賞に出席した女優・俳優の多くが黒の衣装を着用し、その様子が日本でも話題となったことは記憶に新しい。

    これは「Time's Up(時間切れ)」というセクシャル・ハラスメント撲滅を訴える運動への賛同を示すもの。「Time's Up」という言葉には、女性にセクハラを行っていた男性の行為がまかり通っていた時代、そしてセクハラの被害に遭った女性が口を閉ざす時代が終わったという意味が込められている。


    ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの長年に渡るセクハラ行為が公となったことを発端に様々な業界へも広がっていったセクハラ告発の流れの中で、「#MeToo」運動が生まれたことは本サイトでも報じた通りだ。

    この「#MeToo」に続き、新年早々に女優・俳優、アーティストたちのSNSで「Time's Up」という新たなムーブメントの誕生が告知された。これまでInstagramを使用していなかったナタリー・ポートマンが、この「Time's Up」関連の投稿をするためにアカウントを開設したほどである。

    ナタリーの初投稿には、「2017年のみんなの功績:これ以上、セクハラ・労働格差を“普通”のこととして容認しないということ。それは“普通”ではないから。#TIMESUP」と記されていた。


    この他にもマドンナマライア・キャリージャスティン・ティンバーレイク、エマ・ワトソン、リース・ウィザースプーン、マーク・ラファロ、ブレイク・ライブリーやハル・ベリーらが「Time's Up」に関連するSNSの投稿を行っている。投稿の一部は以下。

    マドンナ
    「私が何年もの間言ってきたことよ!! ついに結束が生まれたわ! #timesup」

    マライア・キャリー
    「私たちは世界中のあらゆる業界に属するすべての女性たちと共に連帯を組んで立ち上がって、平等の為に戦っています。今日、私たちは虐待、ハラスメント、疎外、そして女性代表者の不足に対してTime's Upの声を上げるのです。連帯を示す書面に署名をして、TIME'S UP Legal Defense Fundに募金をしましょう」

    ジャスティン・ティンバーレイク
    「ついに来たよ! しかもちくしょう、俺の奥さんってなんてホットなんだ!#TIMESUP #whywewearblack」

    エマ・ワトソン
    「世界的に見て、人口の3分の1の女性や女児に対し性的暴力が行われていると言われています。#timesup」

    リース・ウィザースプーン
    「今日がその日よ! #TIMESUP #WhyWeWearBlack」

    「虐待、ハラスメント、そして権力の不平等はTime's Up(時間切れ)を迎えたわ。ハリウッドだけじゃなくて、すべての業界においてね! 今日、私たちと一緒に黒い服を着ましょう! そして、ハッシュタグ#WhyWeWearBlack(私たちはなぜ黒い服を着るのか)を使って、どうしてTime's Upに賛同してくれたのかをツイートして」

    マーク・ラファロ
    「女性・男性と結束し、業界の垣根を越えて(他者への)尊敬と平等を求めるために今日は黒い服を着てる。職場でのセクシャル・ハラスメントを止めよう。黒い服を着て、Time's Upと言おう。#WhyWeWearBlack」

    ブレイク・ライブリー
    「私は、虐待、ハラスメント、疎外、そして女性代表者の不足に対してTime's Upと言うために、すべての業界に所属する女性を支持します。あなたも声を上げたい、もしくはシスターたちのために募金したいのであれば、私のプロフィールのリンク先をチェックしてね」

    ハル・ベリー
    「沈黙の時代は終わり。待つ時代は終わり。差別を容認する時代は終わり。そして、ハラスメントや虐待を容認する時代も終わり。連帯を示す書面に署名して、TIME'S UP Legal Defense Fundに募金をしましょう」

    シャロン・ストーン
    「ゴールデン・グローブの授賞式に出席するために、準備をしているところ。#TimesUp #WhyWeWearBlack」

    フェリシティ・ハフマン
    「沈黙の時代は終わったから。
    待つ時代は終わったから。
    差別の時代は終わったから。
    ハラスメントの時代は終わったから。
    虐待の時代は終わったから。
    Time's Upを支援するみなさんを支持できることを誇りに思っています。今日はビル(夫のウィリアム・H・メイシー)がレッドカーペットを歩くのをソファで観てるわ!#whywewearblack」

    エレン・デジェネレス
    「ゴールデン・グローブのレッドカーペットでTime's Upをサポートしているみんなを誇りに思う」

    マリサ・トメイ
    「今夜、素晴らしい女性たちとここにいられることが本当に嬉しいわ」

    なお、このムーブメントの誕生と共に被害者のための支援基金、TIME'S UP Legal Defense Fundも設立され、設立当初に目標額として設定していた1500万ドル(約1億7000万円)をすでに突破している。(目標額は随時更新されている)
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