年明け早々にこんなライブを見てしまっていいのかというほど、クオリティも熱量も凄まじいステージだった。あのデュエットソングも生で炸裂する、これ以上は考えられない武道館の一夜。
サウンドもビジュアルも米津ワールドの美意識に貫かれ、何よりも彼はこの武道館というロック/ポップミュージックの象徴的な舞台に鳴り響くべき名曲の数々を揃えてきた。世界中のどんな地域の、歴史上のどんな時代にも恥じ入る必要のない、今この場所を生きる我々の音楽が、歌が、そこには鳴り響いていた。
「今日ここに来てくれたということは、みんなの中に少なからず米津玄師の居場所があるということで、こんなに美しいことはない。こんなに嬉しいことはない」と彼は語っていた。
音楽を生み出して鳴らそうとする動機、表現力を向上させる動機、そして人々が日々を乗り越えて集まり来る動機が、彩り鮮やかな織物のように交差して紡ぎあげられた光景だった。あらためて、ライブレポートにしっかりと書きます。(小池宏和)
【速報】米津玄師、サプライズで菅田将暉も登場のツアーファイナルを観た
2018.01.11 09:20