MAN WITH A MISSIONが「戦い」の物語をさらに熱くした12曲

MAN WITH A MISSIONが「戦い」の物語をさらに熱くした12曲
2010年より本格始動。以来、破竹の勢いで活動し、今やワールドワイドな活躍を見せるMAN WITH A MISSION。「19XX年、地球は戦禍の炎に包まれていた頃、天才生物学者によって生み出された究極の生命体」である彼ら自身の宿命も影響してか、これまでマンウィズは「戦い」がテーマとなっている作品のタイアップ曲を多く手掛けてきた。以下、その中から12曲をピックアップしてみた。


①Emotions (映画『HK/変態仮面』主題歌)

『週刊少年ジャンプ』黄金期の1992年に連載がスタートした『究極!!変態仮面』実写映画の主題歌。パンティを被ったヒーローが主人公であることを踏まえると≪I don’t care about the lapse≫のフレーズがやたら意味深に聴こえる。


②database feat.TAKUMA(10-FEET) (アニメ『ログ・ホライズン』オープニングテーマ)

疾走感溢れるサウンドは流動性の高いITの世界を想起させ、アニメの舞台であるオンラインゲームともリンク。第1シリーズ・第2シリーズとOPテーマに連続起用された。


③evils fall (ドラマ『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』主題歌)

Aメロのラップパートと通常のボーカルとの対比を効かせ、物事の境界(生と死、正義と法 etc.)で揺れ動く主人公の葛藤を表現。


④whatever you had said was everything (映画『クローズEXPLODE』劇中歌)

ここでミディアムバラードの登場。やんちゃしまくっていたヤツらが数年後、後日談的にあの頃を振り返っているかのようでじんわり沁みる。


⑤Seven Deadly Sins (アニメ『七つの大罪』2ndクールオープニングテーマ)

タイトルに「7」が用いられているほか、2番には数字をカウントアップする箇所も。因みにMVは映画『第七の封印』のパロディ。


⑥Dive (映画『新宿スワン』主題歌)

『クローズEXPLODE』に続き、拳と拳で語り合うタイプの映画。強さを求め、頂点を目指す男のロマンは、世界規模で活動をするマンウィズというバンドが抱くロマンと共通する部分が多いのかもしれない。


⑦Out of Control (映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』日本版エンディングソング

ゼブラヘッドとコラボし、スクリーンで次々と炸裂するド派手なアクションに負けないほどの迫力が実現。この曲をBGMに使用した日本オリジナルの予告動画も話題を呼んだ。


⑧Raise your flag (アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第1期 1st オープニングテーマ)

ストリングスを取り入れたサウンド、明るい方へ向かうようなサビのコード進行による爽やかさは、少年たちの成長に焦点を当てた『鉄血のオルフェンズ』特有の「青さ」とリンクしているよう。


⑨Dead End in Tokyo (映画『新宿スワンⅡ』主題歌)

『新宿スワン』シリーズ二度目の主題歌。混沌とし、荒廃した都市として東京を描いている点が両作共通。


⑩My Hero (アニメ『いぬやしき』オープニングテーマ)

同じ能力を用いて人助けをする者と大量殺戮をする者が登場する『いぬやしき』。重心の低いサウンドにオーケストラが加わり、一気に晴れやかな響きになる場面(2:40~3:29)は、正義と悪の表裏一体具合を体現しているかのようだ。


⑪Take Me Under (映画『いぬやしき』主題歌)

こちらは実写映画版『いぬやしき』の主題歌だが、前へ前へと進むテンポ感×哀愁を感じさせる音数を抜いたアレンジといったふうに“My Hero”同様、二つの要素の対比が効いている。「豚が狼を虐げる世界」というMVの設定もまた然り。


⑫Winding Road (アニメ『ゴールデンカムイ』オープニングテーマ)
戦を終えて日常に還ったあとのように、希望の訪れを願う描写が歌詞の中に多いのは、『ゴールデンカムイ』が戦争から帰ってきた男を主人公とした作品だからだろうか。



正義がいれば悪が生まれるし、勝利に喜ぶ人の裏には敗北に悲しむ人が存在する。表裏一体の物事の両方をしっかり鳴らせることができるからこそ、マンウィズの楽曲は「戦い」にかかせない存在になっていったのかもしれない。(蜂須賀ちなみ)
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