11月21日にソロ名義としては初となるアルバム『ジ・アトラス・アンダーグラウンド』をリリースした、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリスト、トム・モレロ。
『ロッキング・オン』12月号では、多彩なジャンルのゲスト・アーティストが参加した同作について、トム・モレロに行ったインタビューを掲載している。
今作には、ポルトガル・ザ・マン、マーカス・マムフォード(マムフォード・アンド・サンズ)、RZA&GZA(ウータン・クラン)、キラー・マイクと、バンドからヒップホップ・アーティストに至るまで参加アーティストのジャンルは様々だ。
そんな中、「これまでEDMを好きになったことがなかったんだ」と口にしているトムだが、今回コラボしたEDMアーティストについては以下のように語っている。
今回コラボしたのは、ほとんどがEDM界でよく知られてるアーティストばかりだね。スティーヴ・アオキとか、ベースネクター、さっきも話に出たナイフ・パーティー、プリティー・ライツ、ファントグラムとかね。
俺はこれまで、この誰とも交流がなくて、もちろん仕事もしたことがなかったんだけど、驚いたのが、彼らはみんなレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの大ファンだったっていうんだ。実は繋がりがあったってことがわかったのさ。
あとは、例えばゲイリー・クラーク・ジュニアは前から知っていて、今回一緒に仕事ができて本当に光栄だったよ。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンでデビューしてから今年で27年を迎えたトムだが、今作では多くのゲストを迎えつつ、実験的で冒険的なアルバムに挑戦している。
長いキャリアにおいて築き上げてきたものを繰り返さず、新たなことに挑戦する。そのモチベーションとは一体なんなのだろうか。
俺はそもそも、挑戦し続けるタイプのアーティストだからね。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを結成した当初、俺たちはパンクとヒップホップ、そしてメタルを組み合わせた新しいジャンルを創り出した。その後オーディオスレイヴでは、さらに新しいサウンドを追求するためサウンドガーデンとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを組み合わせた音楽を創った。
そしてナイトウォッチマンでは今までに4枚のアルバムを出したけど、そこではアコースティックで政治的な吟遊を紡いだ。そして、Eストリート・バンドにも参加して、彼らと一緒に何枚かアルバムを出した。
つまり、安全圏で演奏をするよりも、アーティストとして挑戦し続けている方が生きている実感があるんだ。
以前から、音楽はメッセージを伝えるための手段であると述べているトム。今回のアルバムに込めたメッセージについて訊かれると、以下のように答えた。
これは俺がキャリアを通して伝えようとしていることでもあるんだけど、それは、“オーディエンス一人一人に対して彼らが重要であり、意味のある存在だと知ってもらうこと”なんだ。
歴史というのは、“すでに起きたこと”ではなく“自ら作るもの”だと考えている。世界を変える力と勇気、そして才知や創造力は、今ある歴史を作った歴史上の人物たちが持っているものではない。今この記事を読んでいる皆が持っているものなんだ。
だから自分の存在価値を知って、正当なことに時間を使ってほしい。もし他のどうしようもない酷い人間たちに世界の舵取りを任せるのであれば、結果がどうなっても文句を言わないと約束することだね。どちらを取るかは君次第さ。
インタビューではこの他にも、なぜこのタイミングでソロ名義の作品を制作しようと思ったのか、また、EDM以外のアーティストとの作業についても語られている。
さらなる高みを目指すトム・モレロが、新作と今の心境を赤裸々に語ったインタビュー、その全容はぜひ『ロッキング・オン』1月号で熟読してほしい。
トム・モレロのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』12月号に掲載中です。
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