【速報】Eveはこの世界の迷いなきストーリーテラー

【速報】Eveはこの世界の迷いなきストーリーテラー
おとぎツアー、ファイナルのZepp DiverCity公演。
Eveは、迷いのないライブをしていた。

現実の言葉が何ひとつ言い当ててくれることなく洪水のように流れ込んでくる時代の中で、フィクションの物語が救いとなる。
ときどきだけど光輝く本当の気持ちの在り処をそれらがスッと言い当ててくるからだ。
Eveの音楽の中には古今東西、あらゆるジャンルの無数のフィクションの物語が息づいているのを感じることができる。
その物語の本質を鋭くインプットできるところが彼の歌い手としての才能だったのかもしれないけれど、今のEveの才能は無数の物語の重なりからオリジナリティ溢れる音楽を、無駄な部分を鮮やかに削ぎながら巨大なスケールでアウトプットできるところである。
そして、それを揺るぎない形でステージ上に出現させる装置としてのバンド、映像とその演出方法、そして難しいフレーズをサラッと歌いこなすEveのパフォーマンスの完成度が凄い。
本編ラストの”僕らまだアンダーグラウンド”の終盤に向けて、その無数の物語のエネルギーが凝縮していく感じ、壮観だった。

平成最後に観たのがこのライブ、何だか嬉しい。(古河晋)
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